電子書籍
我、電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す
著者 中西 秀彦
電子端末の台頭、紙の消えゆく社会。紙文化の未来はどこに向かうのか。デジタル情報化社会の奔流に立ち向かう老舗印刷屋最前線実録。本の未来、情報の未来、そして印刷の未来にあるものは。月刊『印刷雑誌』に好評連載中のコラム「まいどおおきに! 京都の元・若旦那IT奮闘記」から2006~2010年分を補筆して単行本化。電子書籍の登場やペーパーレスの進む現代社会の中で悪戦苦闘する印刷会社の本音と現実をユーモラスに語る。
我、電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す
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2010/10/10 02:44
抵抗しつつも,いきのびていける (?!) 印刷屋
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子化や Web にむしろ積極的にアプローチしている著者だが,書籍が電子書籍でとってかわられると,印刷屋である著者はメシのタネがなくなってしまうことをおそれている.
印刷屋はこれまでにも技術の断絶を経験してきた. つまり,著者は 「活版で身につけなければならなかった知識とコンピュータ平板印刷で必要な知識が一致するところは多くない」 と書いている. しかし,つぎにくるべき波はもっとおおきいということだろう.
だが,この本にあらわれている著者のこれまでのさまざまな積極的なこころみをみれば,この先もなんとか,いきのびていけるのではないかという気がしてくる. いまとはすっかりちがう業態になっているだろうが,どうなっていくのか,ちょっと興味をそそられる.