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お狐様の異類婚姻譚
著者 著者:糸森 環 , イラスト:凪 かすみ
「嫁いできてくれ、雪緒。……花の褥の上で、俺を旦那にしてくれ」幼い日に神隠しにあい、もののけたちの世界で薬屋をしている雪緒の元に現れたのは、元夫の八尾の白狐・白月。突然たずねてきた彼は、雪緒に復縁を求めてきて――!? ええ!? 交際期間なしに結婚をして数ヶ月放置した後に、私、離縁されたはずなのですが……。薬屋の少女と大妖の白狐の青年の異類婚姻ラブファンタジー。 ※電子版はショートストーリー付。
お狐様の異類婚姻譚: 8 元旦那様に恋を誓われるところです【特典SS付】
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お狐様の異類婚姻譚 5 元旦那様は恋狂うところです
2021/05/31 09:03
続きを!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
先がよめない展開にひきこまれ、一気読みでした。おもしろかった! 妖のお話は多々あり、人のようなキャラも多いなか、糸森さんのかく妖は、ほんとうに人外。魅力的なだけに、その妖部分がでた時にぞっとしつつも、ひかれます。常々、主人公の相手はもう宵丸でいいんじゃないか、と思ってたので、前半の宵丸相手のやりとりに、やっぱりいいな、と。でも、・・・後半の白月に全部心がもっていかれました! これぞ妖!出版されたばかりですが、気になるので続きを早くお願いします。
お狐様の異類婚姻譚 6 元旦那様は元嫁様を盗むところです
2022/05/04 12:02
ぞくぞく
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼の里へといった雪緒。怪にはない三雲の甘さに、もう三雲と幸せになったらいいのでは、と思いながらよみすすめたら・・・怒涛の展開が息つく暇もないほどすごかった!怪や鬼や神。人ではないもののえがきかたがすごい! とくに、後半ぞくぞくしました。そして、胸にせまる切なさ。糸森さんの描く世界にひきずりこまれ、すっかりやられてしまいました。早く続きが読みたい。
お狐様の異類婚姻譚 元旦那様に求婚されているところです【特典SS付】
2020/01/29 00:07
ああ、本当に妖の世界だなぁ…
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バターキャラメル - この投稿者のレビュー一覧を見る
描写が細かく、丁寧で、古の日本のようでいて妖しさもあり、懐かしいようでいて異界である雰囲気に呑まれるような感じ。
登場人物たちの会話がまた妙におかしくて、何が起こるとも分からない危うさのなかに一つ、笑い所があるのがまた凄い。
主人公がまた私は好きでした。
ところでやはり、怪は怪だという前提からは逸脱されない中で、ヒーローである白狐のなかに産まれた不可解な「何か」が肝なのでしょうが、やはりこの巻では最後の最後まで怪は怪、しかも大妖怪である白月の計算高さしたたかさ非道さ、冷酷さが極まって終わる。
甘い言葉、惑わす仕草、行動、すべてが誑かしで、主人公の求めるものはないという真実。
けれど主人公は賢い。求婚には否と答え、その言葉の裏を読み解いている。
それゆえに、白月の冷酷で非道さというものが浮き立った。この男(?)が、今度どのように変化するのか楽しみなところもあるし、不可能なような気さえしてくる。
黒獅子の宵丸が、とても魅力的に見えました。主に会話が成立しないところが。
読み終わってみると不思議……ヒロインに育ての親である設楽の翁に、会わせてやりたいような気持ちになった。
でも、読み始めてすぐに、のめり込んで先へ先へと進んでいました。文章の雰囲気や主人公など私個人には、てとも好きだなと思いました。