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汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~
著者 三田紀房 (著)
「テメエら、もっと怒れ! 会社のウソを見破り、社会のウソを見破れ!」
『ドラゴン桜』の東大合格請負人・桜木建二が、
今度は社会人のためのビジネス講座を開く!
◎仕事とは「大いなるヒマつぶし」だ!
◎仕事を辞めたい原因は「半径五メートル」の人間関係にある!
◎会社の「地盤、看板、カバン」を使いこなつくせ!
◎タテ(上司)、ヨコ(同僚)、ナナメ(外部)に人脈をつくれ!
◎仕事は五分、残りは「作業」だ!
◎会議をやめて「円陣」を組め!
◎「指名されること」こそ最高の評価だ!
使われるのがイヤなら、使う側に回る。
ダマされるのがイヤなら、ダマす側に回る。
社会のルールに文句をつける前に、ルールをつくる側に回る。
基本的には、それだけの話だ。
『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾、ここに開講!
汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~
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【期間限定価格】汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~
2017/05/20 23:24
この本で,なぜ自分がソンをしているのか分かりました。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七慢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
綿密に取材し,また着想を練りに練ったエッセイです。
日頃私は仕事の能力には自信がありますが,職場では何かと後回しの立場になり,「私はつるむのが下手」と言い訳していました。
しかし「仕事のすべては人の問題に帰結する」と喝破され,その対策についてもいくつか思い当たるものがありました。
まずは,「半径五メートル以内の人間に嫌われないようにする」ことから始めます。
汗をかかずにトップを奪え!
2012/01/01 10:29
汗をかいてる暇もなし、おめでたい「正直者」には縁のない話かもしれない。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リーマン・シスターズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もはや「デキるヤツ」ではない、この本に興味を抱いている時点で。相変わらず冒頭から強烈である。しかし、たしかにそのとおりだ。
さらに「正直者がバカを見る」のではなく「正直者が、バカなのである」とあおりまくる。
そして、「(物事を自分の頭で考えようとしない)「正直者」がいてくれないことには世の中は回っていかない」と早くも、とどめをさしている。
詐欺事件でいつも被害にあうのは「ちょっとした小金持ち」や「単なる小市民」ばかりで、本当のお金持ちを詐欺師たちが狙わない点を著者は典型例として問いかける。
効率的に大金を稼げるターゲットを、あえて狙わないのはなぜかと。
答は、疑うことに不慣れな「正直者」100人から100万ずつ巻き上げるほうが、頭のいい一人から一億円をダマし取るより、安全確実だからだという。
「ある意味、社会全体がこれと同じしくみになっているのだ。」とたたみ込まれて、思わず納得。
それにしてもサラリーマン経験から何十年も離れている著者が、見てきたような、いや現役体験しているかのような組織の問題点を次々指摘しているのには驚いた。鋭い洞察というか、情報量の豊富さなのか分析力に優れているのかは知る由もないが、見事に的を得ている。
「成果主義にダマされるな!」それは「定期昇給の廃止」にほかならない。
「三十路を超えたら転職するな!」それは、採用をする側にとっては賞味期限切れであるし、逆に、即戦力を必要とする会社は、即戦力がいない危ない会社だからだと。
さらに組織人の意識改革として「会社は中立公正な組織であるという誤解」と「がんばりは認められるはずだ、という誤解」を指摘しているあたりもさすがだ。
東大合格請負漫画「ドラゴン桜」の著者が、なぜか明治大学卒とは気になるところではあるが、名選手必ずしも名監督にあらず、の逆といったところか。
その解決策が本書後半に展開されているが、俄然レベルが高くなる。いや超ハイレベルだ。腕一本でプロの漫画家として成功するには、それだけの苦労と努力、しかも方向性を見失わずに最短距離を、汗をかいたとたんに乾いてしまうくらいのスピードで走り抜けることが必要なのだとうかがい知ることができる。まるで短距離走の勢いでトライアスロンをするようなものだ。 これなら、バカな正直者にならざるをえない人のほうか多いのも、しかたがないと意気消沈してしまった。
著者のいう「おめでたい正直者」は「仕事は5分で」できるかどうか、「オッサンたちの助言に」耳を貸さないことが、はたして可能かどうか。そして「二十四時間、常に仕事」と心得られるかどうか。「下流から抜け出すことをあきらめてしまえば、それも楽な生き方だ」と慰めてくれてはいるが。
逆に言えば、あきらめる人が大多数の中、あきらめなければトップを奪える可能性はあるということだが。本書を読み進めると”割を食っている、あきらめムードの世代”にこそチャンスがあるのだと気づかされる。
本を手にしたスタート時点では、たしかに「デキるヤツ」ではないかもしれないが、気づくことができた分だけ、大いに可能性ありと思うようになれる、一冊でした。