事業分析・データ設計のためのモデル作成技術入門
(概要)
本書は、事業分析やデータ設計のためのモデル作成技術の入門書です。本書で紹介する「TM(Theory of Models)」は、厳密な文法に則ってテーブルを細分化することにより、ITエンジニア同士で共通の言語認識を持ち、変化に強いデータベースの構築を可能とするモデル作成手法の1つであり、事業分析、データ設計の分野で長く活用されています。本書では、モデル作成技術の前提となる理論や知識を解説し、TMによるモデル作成の流れを概観した後、実際のモデル作成に使われる技術・文法の解説を行います。また、学習した内容をきちんと身に付けられるよう、解説の合間には練習問題を用意しました。事業構造を正確に分析し、モデル化するための理論と技術をしっかり学ぶことのできる1冊です。
(こんな方におすすめ)
・事業分析・データ設計の技術を身に付けたい人、TM(Theory of Models)について学びたい人
(目次)
第1章 モノと関係
1.1 「意味」は形式(文法)に載って運ばれる
1.2 モデルは模型・実例である
1.3 モノは関数のなかの変数(パラメータ)である
1.4 「関係」は関数である
1.5 ユーザが使っている「意味」をシステム・エンジニアは変質させてはいけない
1.6 さらなる学習のために
第2章 構文論と意味論
2.1 事業過程は「情報」を使って管理されている
2.2 論理的構造を作るための基礎資料は「情報」(原帳票などの管理資料)である
2.3 「情報」(文字列)に対して論理規則を適用して正規形を作る
2.4 文は矛盾か充足可能かのいずれかである
2.5 構文論(論理規則)が先で、意味論(真とされる値)は後である
2.6 文「雪は白い」が真であるのは、雪が白いときに限る
2.7 事実的真(F-真)は1つしかないが、それを導く導出的真(L-真)は複数ある
2.8 「構造」を作るとは、モノとモノとの関係を明らかにすることである
2.9 構文論的に証明できて、かつ意味論的に成り立つことを「完全性」という
2.10 「論理」は完全であるが、「理論」は不完全である
2.11 数学ではモノは無定義語だが、事業過程ではモノを指示する個体指定子が使われている
2.12 1つの個体指定子の中身が複数の個体指定子を組み合わせて構成されていることがある
2.13 個体指定子が付与されていないモノがある
2.14 ヌル(null)は「状態」であって「値」ではない
2.15 ヌルの論理否定(NOT NULL)は、3値論理ではヌルである
2.16 「関係」R(a, b)では、項aと項bの並びが意味をもつ
2.17 モデルは「関係」の網羅性と「制約束縛」の網羅性を備えていなければならない
2.18 さらなる学習のために
第3章 モデル作成技術TMの体系
3.1 モデルは現実的事態の写像であり、L-真とF-真を実現していなければならない
3.2 モノの集まりを作る
3.3 モノの集まりを2種類のグループに分ける
3.4 「関係」は4種類ある
3.5 モノの集まりを正しい集合(セット)として整える
3.6 多値を排除する(1つの記号が1つの意味を表すように整える)
3.7 集合(セット)に対してクラスを適用して「構造」を「現実(事実)」に一致させる
3.8 さらなる学習のために
第4章 モノの集まりとその並べかた
4.1 事業過程・管理過程ではモノには管理番号(個体指定子)が付けられている
4.2 関数を使ってモノを並べる
4.3 さらなる学習のために
第5章 「関係」文法
5.1 関係(R(a, b))を使って「構造」を構成する
5.2 「関係」は、線を使って記述し、「関係」の対応性を明記する
5.3 R(Event, Resource)は出来事に行為者が関与する
5.4 R(Event, Event)は「先行-後続」関係にある
5.5 R(Resource, Resource)は新たなモノを作る
5.6 「在庫」は構成されたモノ(対照表)である
5.7 「対照表」を使えば、事業過程をリエンジニアリングできる
5.8 「対照表」が制約束縛を表すことがある
5.9
事業分析・データ設計のためのモデル作成技術入門
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
評価内訳
- 星 5 (0件)
- 星 4 (0件)
- 星 3 (0件)
- 星 2 (0件)
- 星 1 (0件)