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幾何で見える 必ずわかる一般相対性理論
(概要)
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本書は相対性理論を幾何学的な観点からアプローチします。幾何学的解釈(ユークリッド,非ユークリッド)を踏まえることで,アインシュタインが何をしようとしたのかをより具体的に知ることができます。「時間」が絡む前の幾何をまず押さえます。そして「時間」を取り入れた場合の特殊相対性理論へと進み,さらに一般相対性理論,リーマン幾何時空,軌跡の計算まで試みます。
アインシュタインが10年がかりで見つけたという重要な項の存在についても詳しく触れます。時空が重力で影響を受けた場合,三平方の定理が変形します。空間の歪みがどのように記述されるのか,丁寧に読み解きます。
オールカラーで図や写真を多く掲載し,式や物理現象などをイメージしやすい構成にしているので,相対性理論を勉強し始めたばかりの方,幾何学をこれまでやってこなかった方にも抵抗なく読み進めていただくことができます。
(こんな方におすすめ)
・相対性理論を理解したい人,理工系学部学生,将来エンジニアになりたい人
(目次)
第1章 序章 地上から天空へ
1.1 文明と暦
1.2 ターレスからピタゴラスへ
1.3 ピタゴラス派の数学
1.4 ユークリッド幾何へ
1.5 16-7世紀のヨーロッパ ―天動説からの脱却
1.6 相対性理論の萌芽 時間と空間
1.7 アインシュタインの相対性理論
1.8 宇宙開発の時代に突入
第2章 平面の幾何 宇宙への準備
2.1 アインシュタインを魅了した垂心の定理
2.2 公理と定理
2.3 合同と相似
2.4 三角形,円・楕円に関する性質
2.5 ピタゴラスの定理
2.6 平面幾何への座標と微分の取り組み:宇宙の構造解明のツール
第3章 球面幾何
3.1 球面上の円と直線
3.2 球面三角形の基本的な性質
3.3 球面幾何特有の変換
3.4 姿を変えるピタゴラスの定理
3.5 球面三角形の3心
3.6 三角形の面積に関する定理
第4章 双曲幾何と計量
4.1 負曲率面はあるか?
4.2 地球儀とメルカトール図法
4.3 ポアンカレの双曲幾何
4.4 球面の平面化
4.5 ポアンカレ・ディスク 双曲幾何の性質
4.6 複素平面上での双曲幾何
4.7 曲率
4.8 双曲線・双曲面・双曲幾何
第5章 時間の取り込み(Time・Zeit)
5.1 時間の導入と直線と直角の見直し
5.2 太陽系の惑星軌道
5.3 時間スケールの発生
5.4 波動方程式 時間微分と位置の微分の関係
5.5 最小時間の原理
第6章 電気と磁気の統合と実用化
6.1 歴史を振り返りながらの準備
6.2 電気力学の誕生
6.3 ファラディ登場
6.4 発電機 奥深い右手の法則
6.5 マクスウェルの登場...
幾何で見える 必ずわかる一般相対性理論
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紙の本幾何で見える必ずわかる一般相対性理論
2023/04/29 12:56
座右の科学入門書
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投稿者:太陽電池 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、まるで図鑑のようなフルカラーの書籍で、相対性理論というより、科学全般の歴史書というべきである。科学者の写真や肖像画でそれぞれの発明発見を紹介しており、勉強するというより、科学をよく知らない中学生ぐらいから読むといい本である。ただ、「シュバルツシルト半径」などの用語が多数出てくるが、その説明がほとんど無いのは残念である。なので、中高生の入門書として座右に置いて置くといい本だと思います。