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ばら屋敷
7年前に父親を亡くして以来、アランドラは一人で病弱な母親の世話をしてきた。最愛の母を看取ったあと、彼女は遺言と1通の手紙を見つける。両親が駆け落ちしたことは知っていたが、父方の祖父が母に宛てた手紙に込められた侮蔑を見てとった瞬間、アランドラの中の反発心がふいにかき立てられた。祖父に直接会って、この手紙を突き返そう。祖父の屋敷を訪ねた彼女を迎えたのは、マットという男だった。会うなり彼はアランドラを“金目当て”と決めつけて……。
ばら屋敷
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紙の本ばら屋敷
2013/10/22 14:12
きりっとして、優しいこころの主人公
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投稿者:あいあいあいこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アランドラは母の遺言に従って、祖父の屋敷を訪ねますが、そこは・・想像以上に大きなお屋敷。まっていたのは、マットという男性。しかも、お金目当てで会いに来たとしか考えない。
仕事をやめて病弱な母親の世話をし、最愛の母を看取ったほどのやさしい女性。そんな彼女は、祖父をうらむ気持ちはあっても、お金をとろうなんて、少しも思っていない・・。お金が目当てではないから、はっきりと意見を言うアランドラに、祖父は心を開き始め、元気を取り戻し始めます。それを感じたマットは、ある提案をして・・・。
アランドラの魅力に気づくのは祖父だけではなかったようで、ばら屋敷の住人を、マットを含めて魅了していきます。
きちんと働くことが当然と考える、きりっとしたアランドラは、優しいこころをもち、祖父をほうっておくことができない女性です。憎んでもおかしくない、いえ、最初は憎んでいたんですよね。氷がとけていくように、元来の優しさから祖父の気持ちも思いやるアランドラ。
アランドラの幸せは?
現代ものですが、ちょっと古めかしくもあり、さらりと読める1冊でした。