電子書籍
地球を守るために いまあなたができること しなければならないこと
著者 小田全宏
地球温暖化を「自分の問題」として
考えるための絶好の手引き書。
よく「環境問題は、選挙の投票に似ている」といわれます。
「自分ひとりくらい投票しなくても、全体に影響はないだろう」ということです。
しかし実際は、一人ひとりの意識が変わらなくては、全体を変えることはできません。
本書は、地球温暖化問題の要点が余すところなく理解できるとともに、
いま私たちはどうしたらいいのか、その「行動指針」と「意識改革」への一助となる入門書です。
*目次より
◎ 何が地球を熱くさせているのか?
◎ 氷河期と現在の温度差はいったい何度だろう?
◎ もしも南極の氷が溶けたら世界はどうなるか
◎ いつかは必ず底をつく化石燃料の運命
◎ 「根拠なき安心」が地球を滅ぼす
◎ 決定的に足りないのは「意志」と「ビジョン」
◎ 文明の最大の矛盾と闘うときがきている
◎ 大自然のエネルギーが地球を守る
◎ 主役はなんといっても太陽光発電
◎ 瀕死の地球を守るために今我々は何をすべきか? etc.
〔特別対談〕岡田武史氏、大いに語る!
地球を守るために いまあなたができること しなければならないこと
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紙の本地球を守るためにいまあなたができることしなければならないこと
2009/08/25 23:26
終章と対談にこめられた想い
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が読んだ小田全宏氏の著書は、『新・陽転思考』、
『図解「絶対記憶」メソッド』に続き3冊目である。
著書の分野は、自己啓発、政策提言、脳力開発、地球環境と
多岐にわたるが、
「アクティブ・ブレイン・メソッド」にしても、
「地球環境イニシアティブ」にしても、
根底に核となる思想が息づいているところが特徴である。
アクティブ・ブレイン・メソッドは、記憶法は入り口であり、
「記憶力がよくなるだけでなく、生き方そのものが変わる」
ということを本質的メッセージとしている。
本書における地球を守るための提言も、
それを下支えする思想や想いの部分が豊かであると感じる。
本書は、次のような構成になっている。
プロローグ
今、一緒に踏み出しましょう! (岡田武史)
第1章「気づく」
第2章「理解する」
第3章「考える」
第4章「掲げる」
第5章「動く」
特別対談 岡田武史 × 小田全宏
エピローグ 環境問題は選挙に似ている
センセーショナルな新しいことというよりは、
今まで科学的に明らかにされてきていること、歴史的に起こったことを
資料や情報で肉付けして、わかりやすく、説得力を持って伝えてくれる。
書かれているというよりも、語られていることのように、
染み込んでいくように感じる。
巻末に3ページに渡る参考文献リストがあるが、
それらが知見として著者の頭の中で
しっかりとつながりあっていて、自然に内容を豊かにしている。
思いは、終章の3つの節にこめられている。
著者の地球環境への働きかけの下支えとなる思想が
ここに凝縮されている。
◎地球環境イニシアティブへの思いと取り組み
◎感謝の気持ちが大きいとき、人は幸せに導かれる
◎今こそ私たちが地球に対してはたらきかけるとき
著者と対談で語る岡田武史氏とは同世代で、
環境への関心を持った時期もほぼ同じというところがおもしろい。
縁がある人同士の対話はどんどん深まっていく。
実は、終章と同じくらいに対話部分が肝で、
意識のある人同士が語り合うとおもしろいものが生まれてくるのだな
ということがよくわかる部分である。
短時間で内容をつかみたいという方は、各章ごとのまとめと
この終章の3つの節、そして対談を読むと良いだろう。
本について語っていて、このように書くのもなんだが、
著者が持つパワーは、語りの方でより強く感じられる。
文章を読んでいても、視覚的に読むものというよりは、
声での語りとして入ってくるような気がするのである。
生の語りを聴くと、思いの部分が
まさに空気の振動として伝わってくるように思えるのである。
本書の中では、人間の本当の幸せについて問う言葉が何度も出てくる。
経済拡大型から循環型の社会を作り出すために舵を切ることは、
「物から心へ」というよりも「物の中に心をこめる」への
転換ではないかという言葉が印象に残った。