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12件
灰と幻想のグリムガル
著者 十文字青(著者) , 白井鋭利(イラスト)
おれたち、なんでこんなことやってるんだ……?
ハルヒロは気がつくと暗闇の中にいた。何故こんなところにいるのか、ここがどこなのか、わからないまま。周囲には同じように名前くらいしか覚えていない男女、そして地下から出た先に待ち受けていた「まるでゲームのような」世界。
生きるため、ハルヒロは同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、スキルを習い、義勇兵見習いとしてこの世界「グリムガル」への一歩を踏み出していく。その先に、何が待つのかも知らないまま……
これは、灰の中から生まれる冒険譚。
灰と幻想のグリムガル level.22 生と死の狭間で僕らは咲いていて
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灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
2016/12/20 01:32
何のために戦うのか?
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Link - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公たちは唐突に目覚め、突如として戦いの運命に翻弄されていく。
わざわざ命を賭してまで戦う目的は特にはっきりしている訳ではない。まずは、生きるため。そのためにモンスターと戦い、稼ぎを得、街へと帰ってくる日々。
ロールプレイングゲームの世界観を小説に落とし込んだような物語だが、スキルを磨いて強くなっていくような過程は軽く触れられる程度にしか描かれない。むしろ、パーティー内の人間関係・・・自分の役割は何なのか、仲間とどう協力していけば良いのか・・・といったことに重点を置いた描写が多い。だからこそ、主人公たちの心情には共感できるし、命がけな戦闘の描写には自然と引き込まれてしまった。
ただ強くなって最後にはボスを倒す、といったTVゲームのような展開の話ではない。悩み、苦しみ、戦いを通して日々を生き抜いていく、そんな物語。読了後、続きが気になって早く読みたいと思えるような、夢中になれる作品だと思う。
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
2016/11/23 22:29
【ネタバレ有り】共感性羞恥にご注意を。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AME - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻を読んでから、この巻を読み返すにはどれくらい時間がかかるのだろう、と思いました。
例えていうならハリポタのシリウスが死んじゃったみたいな。巻数を重ねてた訳ではないのに、マナトという人がハルヒロたちの支柱で魅力的ないい奴だったからその衝撃と、ハルヒロたちのパーティーがあまりにも未熟で拙くてもう見てられないって気持ちで、面白かったけれど、軽々しく再読できなかったです。結局4ヶ月かかりました。
読み返したい、って思ったのは時間と巻数を重ねて、ハルヒロたちが成長して1巻とはまるきり違う姿になったからですね。
再読して思ったのは、思ったより読みやすい。6対1で最弱モンスターのゴブリンと戦ってもなかなか倒せないような彼等だけど、あえて情けなく書かれてる訳じゃなくて、彼等なりに必死で戦ってるので問題なく読めます。最初は一人称のハルヒロ目線で読んでいたのでハルヒロの感情に共感し過ぎてしまっていた訳でした。マナトの死は痛々しい過去だけど、皆がそれを抱えながら成長していきます。彼等の原点の物語です。是非読んでみてください。
灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない
2017/05/01 14:13
緊張感がたまらない!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K'z - この投稿者のレビュー一覧を見る
先の予測できる展開ほどつまらないものは無いと思います。この作品は既巻も含め、予測の出来ない展開とたまらない緊張感にハラハラさせられます。最終頁まで一気に読んでしまうほはまっています。