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フランクリン
著者 板倉聖宣 (著)
凧あげの実験をして雷の正体をつきとめ,避雷針を発明したフランクリン。でも,そんなことは彼のしてきた仕事のほんの一部分でしかありません。
新聞やベストセラーになるような暦を発行したり,アメリカの独立にも大きな役割を果たしたり,遠近両用眼鏡を発明したり……驚くほどたくさんの創造的な仕事をしてきました。
学校へは2年しか行っていないのに,科学者・実業家・政治家として夢のある仕事をたくさんしてきたフランクリンの魅力的な生涯を紹介。現在日本で自伝以外に刊行されている唯一のフランクリンの伝記。
★★ もくじ ★★
第1章 印刷工としてのスタート
第2章 印刷・出版業者としての活躍
第3章 科学者フランクリンの誕生
第4章 実業界を引退して
第5章 フランクリンの社会の科学の研究
第6章 英国でのさまざまな活躍
第7章 アメリカ独立革命とフランクリン
第8章 アメリカ合衆国憲法の制定
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フランクリン
2000/11/30 12:18
いくつもの分野で偉大な業績をなしえた「最もアメリカ人らしいアメリカ人」フランクリンその魅力にあふれた人物・人生を知る
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投稿者:ランゲルハンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの最高額紙幣である100ドル札の中央に印刷されている人物、それがベンジャミン・フランクリンです。彼はアメリカ独立のために大きな働きをしただけでなく、科学者、哲学者、経済学者など様々な分野で大活躍をした偉大な人物です。人間としても非常に魅力的な人物で、アメリカで最も尊敬されている人物といっても過言ではないでしょう。
しかし、著者があとがきで述べているように、フランクリンはその優れた業績に関わらず、不当に過小視されているようです。例えばアメリカ独立運動ひとつをとっても、フランクリンよりもワシントンやジェファソンの方が高く評価されています。こういった現状を著者が残念に思い、もっとフランクリンの魅力を広く知ってもらいたいと考えて著したのが本書です。
その著者の目的は見事に達成されたと言えます。本書を読んだ方はフランクリンが自然科学・社会科学・政治・実業などの分野で残した業績がいかに大きいものかということに驚かれるでしょう。
しかもフランクリン自身は心から楽しんでそれらに取り組んでいたようです。持ち前の好奇心と行動力、そして創意工夫の精神でアメリカの基礎と楽しい自分の人生を築いた彼の話は、読む人の心に希望を与えてくれるはずです。
本書を読んで、「もっとフランクリンについて知りたい」「どうやって彼は自分自身を立派な人物に育て上げていったのか」と思った方は、岩波文庫の『フランクリン自伝』を読むことをおすすめします。