魔術師の杖 短編集
〈あらすじ〉
『銀の錬金術師』
魔導列車や転移門を開発した天才錬金術師グレン、無機質な仮面に隠れたその素顔とは……レイメリアやレオポルドと過ごした束の間の幸福、不器用な彼の生きざまを綴る。デーダス荒野での召喚から、ネリアとの暮らしについても触れた書き下ろしの一編。
『初等科教諭ウルア・ロビンス』
シャングリラ学園の初等科教諭ウルア・ロビンス。丸眼鏡に口ひげの彼は魔法陣研究をするかたわら、教師の仕事をしている。学園で過ごす錬金術師の卵たちが起こす騒動に、ロビンス先生はゆっくりお茶を飲むヒマもないようで!?
『黒の皇太子』
魔術学園に入学した少年ユーティリスと、サルジアからの留学生リーエンの出会いと交流、そして悲しい別れ。竜王との契約“赤の儀式”、エクグラシアで魔力持ちが覚える“消失の魔法陣”が生まれた理由、大人になって彼が知るリーエンの想いとは……。
『青の少年』
表紙に初登場した灰色の魔女ヌーメリアと、青い髪の少年アレク。故郷リコリスの町に帰省した彼女に、なんと縁談が舞いこんできた。“錬金術師らしいやり方で、自分の運命を捻じ曲げておいで”……師団長の言葉に従い、彼女は甥のアレクを助手にして何やら作りだす……本編未収録だった連載初期のエピソードを加筆収載。
『赤の錬金術師』
「二巻のちっちゃいユーリが懐かしい、彼の話を読みたい」との読者からの熱烈な声から生まれたエピソード。錬金術師ユーリが、王城に不慣れなネリアとヌーメリアを案内して向かった先は……。“黒の皇太子”の後日談、チョーカーが外れて彼がまず直面した問題とは。
『銀の魔術師』
きらめく銀髪を背に流し、泣く子も黙る厳しい魔術師団長レオポルド。グレン亡き後、新しい師団長になるのは誰でもいいと思っていた。ところが城にやってきたのは、とんでもない女で?──初夏の出会いから冬にかけての、本編から飛び出たこぼれ話五編を加筆して収載。甘くないけど甘い、ネリアとレオポルドのじれじれな日常。
〈著者からの一言〉
初の短編集は辛口スパイシー。時系列を本編より過去に置き、錬金術師グレンの話を新たに書き下ろし、本編では読めないユーリやヌーメリアの過去にまつわる話や後日談、ネリアとレオポルドのじれじれな話をお届します。オドゥとユーリが表紙となる八巻につながるエピソードもたっぷりです。
魔術師の杖 短編集(1)
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評価内訳
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