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27件
硝子の塔の殺人
著者 知念実希人
ミステリを愛するすべての人へ
当作の完成度は、一斉を風靡した
わが「新本格」時代のクライマックスであり、
フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、
これを超える作が現れることはないだろう。
島田荘司
ああびっくりした、としか云いようがない。
これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、
そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。
ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!
綾辻行人
500ページ、一気読み!
知念実希人の新たな代表作誕生
作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品
雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!
【目次】
プロローグ
一日目
二日目
三日目
最終日
エピローグ
『硝子の塔の殺人』刊行に寄せて 島田荘司
硝子の塔の殺人
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硝子の塔の殺人
2021/09/23 14:08
あまり好きになれそうにないと思ったのですが
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tsug - この投稿者のレビュー一覧を見る
数ページ読んであまり好きになれそうにないと思いつつ、帯の煽り文句に惹かれて書いました。惹かれましたが半信半疑の気持ちもありました。
冒頭から登場する「名探偵」と名乗る(探偵ではなく名探偵と強く主張する)女性が鼻につくので読むのをやめようかと思ったものの読み進めていくうちにどんどん引き込まれました。
帯の煽り文句はどれも本当です。これは素晴らしい作品。
あっと言わせる真実がミステリの醍醐味だと思いますが、これは文句なしです。
2021/09/05 21:14
すごい。
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:苔玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
語彙力が無くなる程すごいとしか言えなくなり、読み進めていく手を止められず、2日で1周してしまいました。それほど面白くて、展開が予測できずまさに衝撃の連続でした。初めは 単なるミステリ好きが読む本なのか と、表紙に惹かれた時ちょっと考えておくべきかと思いましたが、知らない作家の知らない題名の本や、そのシリーズまで次々出されてしまい、ミステリ好きでは無い人にとっては少し追いつくことが難しいんですが、それを基にした謎解きが次々明かされていき、「その本を読めば、この小説をもっと面白く読めるのかな」と思い、2周目を読むことを決意しました。最も、読み終わったあとは「凄かった…」しか出ない。好きな映画を2本くらい見終わったあとのような満足感。すごく心が踊りましたし、ミステリ好きにはもちろん、小説を読み始めてみたいという人にもオススメです。