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2件
ド屑
著者 なきそ(原作・監修) , 五月什一(著者)
恵まれた容姿と能力で青春を謳歌する大学生・霞(かすみ)。そんな彼がキャンパスで再会を果たしたのは、かつて友人の智也(ともや)との他愛のない会話で話題にした高校時代のクラスメイト・雲母(きらら)だった。普段の遊び友達の女子と同様の手口で雲母を口説き、雲母からの一方的な想いを受けるようになった霞。徐々にそんな彼女が疎ましくなり、粗雑に扱うようになり、酷い口実で別れを切り出した彼を待ち受けていたもの――それは真性のクズである彼が予想もしていなかった衝撃的な雲母の真実。そして、彼が考えたことすらないある人物の暗躍だった。だから、ねえ、ホンモノの「ド屑」を今、見せてあげる。
ド屑2
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ド屑
2024/09/14 16:54
原曲聴いてから読もう
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なゆた - この投稿者のレビュー一覧を見る
主要人物それぞれの視点から同じ物語を観ることで、新しく気づくことや、点と点が繋がるような仕掛けがされていて、ある種のミステリーのように楽しめました。
ド屑
2024/05/13 18:24
屑とは何か
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月次 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボカロ曲『ド屑』のノベライズ。
それぞれ霞・雲母・智也の三人の視点で物語が進むダークラヴファンタジー。
登場人物全員がどこかしら屑な部分があり、一筋縄ではいかない恋愛模様がとても面白かったです。
結末は予想外で驚きました。
智也が言うように「屑の定義は曖昧で、個々人によって意味合いが異なる」という言葉にはなるほどなと。自分にも屑な部分があるのかもと思うと、知りたいような目を背けたいような…
後、智也の彼女は他のなきそ作品のヒロインなのでしょうか?智也とその彼女の出会いを中心に描いたスピンオフとか読んでみたいかも。
霞・智也は紛れもない屑だし、雲母も自分の理想の相手の姿だけを見て、無意識にそれを押し付けてちゃんと向き合わなかった点で言えば屑と言える。
実際のところ屑ってなんなんだろうと思わされた作品でした。
結構内容を咀嚼するのに時間がかかるので、もう一度読み直そうと思います。