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論語
著者 著者:吉川 幸次郎
この書物が常にひろく読まれて来たのは、人間の生き方についての知恵を、広汎に縦横に与えるという魅力のためである――。孔子とその弟子の言行を記録した対話篇、論語。そこには、教養や学び、友情、道徳、政治、国家といった普遍的な主題をめぐる思考が刻み込まれている。中国における古今の注釈書だけでなく、日本の江戸時代における伊藤仁斎や荻生徂徠らの解釈を比較検討。中国古典研究の碩学が口述によって全章を解説する。
論語 上
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紙の本論語 下
2021/01/08 10:17
古今を超越した人生の知恵を紐解いてくれる吉川幸次郎氏による論語の解説書です！
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『詩と月光 中国文学論集』、『短長亭集』、『古典について』、『漱石詩注』、『中国詩史』、『清虚の事』、『思想との対話10 文明のかたち』といった名著を残された中国文学者・吉川幸太郎氏の作品です。同書は、角川ソフィア文庫から上下2巻シリーズで刊行されているうちの下巻に当たります。下巻では、上巻に引き続き、2000年前の古代語でありながら平易で明晰なその文体から、現代に生きる洞察を十分に引き出してそのエッセンスを読者に教示してくれます。同書を読まれることで、息の長いこの書物がいかに読み継がれてきたのかが明らかになります。古今を超越した人生の知恵をひもといた貴重な一冊です！
紙の本論語 上
2021/01/08 10:11
中国文学者であった吉川幸次郎氏による論語を知るための絶好の一冊です！
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、中国文学者として活躍され、『支那人の古典とその生活』、『支那学の問題』、『支那について』、『学問のかたち』、『元雑劇研究』、『唐代の詩と散文』などの著作で知られる吉川幸次郎氏の作品です。同書には、まず「この書物が常にひろく読まれて来たのは、人間の生き方についての知恵を、広汎に縦横に与えるという魅力のためである」という筆者の言葉があり、孔子とその弟子の言行を記録した対話篇、論語についての書となっています。同書には、教養や学び、友情、道徳、政治、国家といった普遍的な主題をめぐる思考が刻み込まれており、中国における古今の注釈書だけでなく、日本の江戸時代における伊藤仁斎や荻生徂徠らの解釈を比較検討している点は注目に値します。論語を知るには、絶好の一冊です。
