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10件
ヘルドッグスシリーズ
著者 深町秋生(著者)
東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……。
電子書籍版限定、書き下ろし短編を収録!
※本書は2017年9月1日に配信を開始した単行本「地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】」をレーベル変更した作品です。
(内容に変更はありませんのでご注意ください)
天国の修羅たち
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ヘルドッグス 地獄の犬たち
2021/07/11 18:37
八方塞がり
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チェリまほっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゾーンに入ったかのように読み耽った。がむしゃらに鍛錬して優秀になったが為にとんでもない任務を強制的に受けた男性のストーリー。冷房が要らないくらい冷や冷や半端なし。
2024/06/05 23:08
狂気がさらなる狂気を生み出す世界
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:蒙古卵麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作での阿内の狂気の源が、実は木羽と十朱の確執と別離が生み出した産物であることが明らかになったとき、この物語への興奮度は否が応でも増すばかりでした。この作品から前作へと連なる道程の中で登場する人物の誰一人として明るい未来が思い描けない、果たしてこうした物語があってよいのでしょうか。そのやりきれなさがこの物語の深みとして醸造されているのでしょうか。問題作ですね。
ヘルドッグス 地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】
2024/06/05 22:24
ノワール小説の金字塔
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:蒙古卵麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
伝説的な香港映画「インファナル・アフェア」、その日本版リメイクドラマ「ダブルフェイス」と潜入捜査物を映像でこれでもかと見せつけられてきましたが、活字でもその世界観を堪能できるとは何という幸せでありましょうか。物語の中で終盤、重要な登場人物の一人である阿内将の家族や己が生命までをも犠牲にすることを厭わない凄まじい行動描写には、何か作者の魂が宿っているようにも思えて鳥肌が立ちました。ノワール小説の金字塔といえるでしょう。