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2件
バオー来訪者
著者 荒木飛呂彦 (著)
【ページ数が多いビッグボリューム版!】秘密機関“ドレス”が創り出した最強の生物兵器・バオー。橋沢育朗に寄生し、超能力少女・スミレと共にドレスから脱走したバオーに、暗殺者たちが次々と襲いかかる。その時、育朗の中に眠る無敵の生命・バオーが覚醒する!!
バオー来訪者
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2015/10/25 17:14
バルバルッ!!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:刃王 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年ジャンプ連載中に読み、夢中になった作品。今になって一気に読み返すと、未完成の中に未来につながる荒削りな荒木節が、全頁に満ち溢れていることに気づく。
ジョジョから始めた人も、ぜひ目を通して欲しい。
バオー来訪者
2001/02/05 09:40
ジョジョの前の名作!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリンバ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦先生が、ジョジョの前に書いていた名作です。霞の目博士が造った生物兵器・バオーを寄生させられた育郎と、超能力少女スミレの秘密機関・ドレスとの闘いの物語です。育郎とスミレの心のふれあいなどが、この物語にせつない色を添えています。ジョジョの奇妙な冒険が好きな人には、特にオススメですね。
バオー来訪者
2002/07/31 22:02
生き抜く力
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木野下 - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒木飛呂彦が描く傑作『ジョジョの奇妙な冒険』は、生命への大いなる讃歌であるという。
彼は、水が満たされ光りをうけて光るグラスを、そして、飛び散る破片となってからのガラスであっても、人間の情緒的な面であっても、同じように取り扱い、紙面にインクでもってリアルな陰影として描いてしまう。
エピソードが感動できるとかいい話だからといって、作品が生命の讃歌を表しているとはならない。彼の描きたいものに生命があるかどうか、そこに尽きるのではないだろうか。荒木の描くコマの一つ一つには、確かに生命が見て取れる。
本書『バオー』は、『魔少年ビーティ』に続く、荒木飛呂彦の初期作品である。彼のプロとしての創作活動において、原典ともいえる作品であり、後の『ジョジョの奇妙な冒険』へと繋がっていく、作品を描くことの意味をもっとも強く表現している。つまりは、生命への讃歌を描くという意味を。
この作品に登場する《バオー》という存在は寄生虫であり、人工的に進化させられた化学兵器であり、地球上でもっとも強い生き抜く力を持った生命である。若き荒木飛呂彦は、バオーの存在を通して、生き抜く力を持った唯一の生命なる力について、描いたのではないだろうか。
生命を讃歌するために、生命を奪うために製造された生物兵器を使う。このシニカルなところが、また荒木らしくて面白い。若いころから、しっかりとひねくれてたのか。