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アイシテル ~海容~ 完結
著者 伊藤実(著)
私の息子が殺された……。いつもと同じ日のはずだった。たった10分間の母親の不在を除いては――。下校時に行方不明になった7歳の清貴(きよたか)ちゃんが死体で発見されたのは行方不明になった翌朝。殺された我が子を受け入れられず呆然とする母親。やりばのない怒りと悲しみ、綻ぶ家族の絆――。そんな中、被疑者として保護されたのは11歳の少年だった!! 全ての母親に捧げる、渾身(こんしん)の物語――。
アイシテル ~海容~ 前編
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2017/03/17 12:59
母親である、ということ。
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投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の子どもには発達障害があり、近所のママさんたちにはしつけも出来ないの、と言われたりしてその度私は傷ついて、その度私は孤独を噛みしめ、まるで落第点を突きつけられたように感じていたけれど。
この本を読んで、もしかしたらそうではなかったのかもしれない、あの人たちも苦しんでいたのかもしれないと思えた。少しだけ。
成長しても、しても、手が離せず、まだ向き合うことも出来ない今が私はとても怖い。
読みながら泣きながらそう思いました。子どもを持つ人に読んで欲しいと思いました。
電子書籍アイシテル ~海容~ 後編
2016/05/25 16:02
良い娘でも、良い母でもない
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投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る
前編は母親である私の主観で読んだが、後半は娘だった私の主観も徐々に入ってきた。自分は他の兄弟より愛されていない。その悲しみと誤解を消したのは、私の場合も結婚だった。
裕一が自分の弟に指を握られて、初めて自分がした事の重大さに気づき、泣き叫ぶシーンに胸が打たれた。
被害者の母も加害者の母も同じ、よい母親ではなかった…自分のことをそう分析できる聖子はすごい女性だと思った。
母親の責任の重さをひしひしと感じつつ、どうして母親ばかりがこんなに重荷を背負わないといけないのだろうと反発も覚えた。
『私を束ねないで』という詩に、「ましてや重々しい母の座に」といったような一説があったが、それを思い出した。
私はこれから母親として、どうやって息子と向き合うか、じっくり考えようと思った。
電子書籍アイシテル ~海容~ 前編
2016/05/17 15:30
同じ母親として
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投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る
5歳の男の子を育てている私にとっては、キヨタンは近い将来の息子になりえるし、裕一はもう少し先の将来の息子になりえるので、他人ごとと思えなかった。
この本を読むのは、「人殺しの母親とは違う」と安心したかったからかもしれないが、今も子育てが苦痛と思うことが多く、何だかぞっとした。
続きが気になる、良本だと思う。
電子書籍アイシテル ~海容~ 後編
2015/12/24 23:12
ドラマよりも重い
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投稿者:つかさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマを見ていて原作も知りたくなり購入しました。
ドラマでは描けなかった本当の結末もあります。
すごく考えさせられる内容でした。