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37件
シバトラ
著者 安童夕馬 (原作) , 朝基まさし (漫画)
ストリートにうずまく「ココロの叫び」を聞け。少年係刑事・タケトラ出動! ――見た目が“中坊”な巡査・柴田竹虎(=タケトラ)は、少年係刑事を熱望するアツい男。ある日、ミステリアスな万引き少女を狙う「殺意」に気づいてしまったタケトラは、彼女の闇を救うべく走り出していくのだが……! 『サイコメトラーEIJI』『クニミツの政(まつり)』の最強タッグ=安童夕馬・朝基まさし最新作!!
シバトラ(15)
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シバトラ 1 (講談社コミックス)
2009/05/21 21:06
漫画原作者と漫画家
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画原作者というのは不思議な存在だと思っていた。漫画家というのは漫画を書く人で、何かを表現したいから漫画を書いているのだと思っていた。それは、正しくもあり、間違いでもある。ストーリーテラーとイラストレーターは全く別の職業だ。原作者と漫画家にも同じことが言えるのではないのか?過去の漫画黎明期は「巨人の星」などに代表されるように原作+漫画というスタイルだった。ミュージシャンと一緒で。作詞・作曲者と歌い手、という関係。シンガーソングライターの登場は画期的だったのだろう。今では当たり前のスタイルかもしれない。しかし、歌がうまいのと曲が良いのは別問題。どちらの方法論もありだと思う。フォークギター片手に歌を歌うのもいい。しかし、その分業スタイルもまだまだ健在。代表例でいえば、Perfumeみたいな感じ。中田ヤスタカの世界観にPerfumeというアイドルをフィルターにして聴いてみると、見事に聞きやすい。漫画の世界も同じことが言える。
あまりに僕らは手塚治虫という人の存在が大きすぎるのではないのか?大塚英志を思い出す。かれは「まんが原作者」という肩書きに固執する。現在のかれの活動は幅広い。批評家でもあり、表現者でもあり、編集者でもある。かれの「まんが原作者」という肩書きで、文学誌に掲載されている他の文学評論家よりもはるかにかれの批評は面白い。それは、かれが風通しの良いところ(まんが)でやってきた実績が大きい。
僕の文学論は単純だ。「人間を書いたもの」この定義しかない。別に書店の文学コーナーにあるのだけが文学ではないと思っている。例えばアニメ「エヴァンゲリオン」この作品は芥川賞(日本で最も権威のある文学賞)にノミネートされてもいいと思っている。過去にノーベル文学賞にボブ・ディランがノミネートされたように。はっきり言って極論だ。しかし、僕は正論だと思う。でないと、この出版不況からは脱出できない。人気がないのは面白くないから。単純です。活字離れが盛んに報道されるが、ぼくはその「言葉の器」の問題だととらえている。面白い漫画=ネームの面白さ。これを週刊ベースでやるには個人では不可能ではないのか?この幸せなタッグ、あると思います。
2023/06/30 21:05
反動
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:michaq - この投稿者のレビュー一覧を見る
リカちゃんの奮闘と死がショックだったので、ダイヤモンドシャドウの正体には失望しました。ただ一度更生したように見えても、また悪事を重ねてしまう人間はいる、そしてそれは少年法の範囲内でもある得るということは問題提起になっていると思います。
最後、大団円で美月が幸せになっているのが救いです。
2023/06/30 19:12
視えるもの
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:michaq - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイコメトラーの映児の「視る+闘う」と同じなのに、視えるものも闘い方も違って、にているようで全く別の話になっているのが流石。サイコメトラーは猟奇的な事件が多い印象だけど、シバトラは少年犯罪がメイン。クニミツの政では政治の話だけど小中高と学校がよく出てくる。作者の本当に伝えたいことは青少年に関することなのかもしれない。