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27件
親愛なるA嬢へのミステリー
著者 モリエサトシ(著)
本好きで、気がつけばいつも物語の世界に浸っている少女・綾乃と、わけあって断筆中の小説家探偵・能見啓千。ひょんなことから啓千の身の回りの世話をすることになった綾乃だが、やがて二人に次々と数奇な事件が降りかかり――!? 「もしかして すべての事件はその探偵のせいで起こっているのかもしれないよ」 【[協力]株式会社KADOKAWA】
親愛なるA嬢へのミステリー(3)
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2017/03/17 04:22
世界観が凄い
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カメちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代のお話だとは思うのですが、登場人物達の雰囲気や背景の醸し出す空気感が独特で、江戸川乱歩を思いだして読んでいました。
基本的に主人公の二人が事件を解決していくお話ですが、事件の背景に、少なからず誰もが持っている嫉妬,悪意,邪気,等、あらゆる感情が絡んできており、非常に読み応えがあります。
謎解きではなく、人間の心理を解く感じなので、乱歩や松本清張?、コロンボ(少し明るい雰囲気ですが…)等、人間性から事件を解く話が好きな方は気に入るかと思います。
2017/11/17 18:52
文学小説みたいです
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カメちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何とも言えない雰囲気と、話の内容が、ミステリー感を更に高めている感じがします。
一話毎の事件もそうですが、主人公2人?の気持ちの動きが、本当に謎で、ついつい続きを早く読みたくなります。
面白いです。
2022/01/30 02:41
すべての事件はその探偵の所為で起こっているかも・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロンギブソン - この投稿者のレビュー一覧を見る
必ず事件に遭遇する探偵モノの理由ってなんだろうって、思うことありませんか?
容姿、才能、名声――一見羨ましくもある小説家に群がるは、どれもその魅力に惹かれた蛾のような狂人たち。そして、償いのように謎を解いていく。
事件とアンニュイな主人公も相まって、明治大正のような独特の怪しい雰囲気が漂う。
一方、本作で異色なのが本の世界に夢中でそれ以外は淡々とした少女。
たとえイケメンでも完全スルー。つまりは外見に惑わされず、本質をちゃんと見ている彼女に内面を吐露する場面がとても人間的で好きだなあ。
そんなほっとけない両者のしっとりと進む恋愛も自分には丁度いい甘さだった。