- みんなの評価
3件
全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの
著者 清野とおる
オモチャだらけの謎の街!? 栃木県・おもちゃのまち、日本一長いすべり台に失禁!? 茨城県・長者ヶ浜潮騒はまなす公園前、金八先生の舞台には衝撃の怪事件があった!! 東京都・堀切……その他にもあんな街やこんな街を歩く!!
全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2015/12/12 11:42
「感受性」の強い子どもだったあなたへ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:R5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
好奇心旺盛で、少し怖がりで、神経質とまではいかなくても色んな物に感じてしまう・・・。それを「感受性」と呼び、小さい頃は誰しもその感受性を持って世界を眺めているのだが、やがて隣りにいる友達と自分は違う感じ方をしているのだということを理解する。
「こんなこと考えるの自分だけかな?」と。
やがてそれを受け入れ、より多くの人が感じている方向を意識するのが大人になること。昔気にしていたことが、今はどうでもよくなること。ひ弱な感受性の終着点だ。
清野とおるもそんな感受性の強い子どもだったのだろう。彼が自分の昔の話を繰り返し書くのもその顕れである。
廃墟、ひと気のない商店街、寂しい路地、場末の酒屋、異常な風体の老人・・・
どれも子どもの心に焼き付いてはなれない、恐怖と未知と憧れの詰まった対象。
彼は大人になった今も子どもの頃の感受性で感じたものが忘れられない。
だからこうして探し歩いているのだ。精霊を探すような旅である。大人にはそんな暇はない。
だからといって、この旅が無益なものであるとは思わない。有益でもないがそんなことを考えていたっけ、と自分を省みる旅である。旅は内省を促す。
「感受性」とは、誰もが確かに持っているものだがそれを失くしたからといって生きていけない物でもない。捨てずに持っていたって得する訳でもない。要は「どっちでもいい」のである。
感受性はノスタルジーだけにとどまらず、現在を照射するツールでもある。どんなものが好きで、どんなことを空想したか・・・今後清野とおるはそこからさらに飛翔し、遥か彼方から自分を見下ろす事ができるかもしれない。彼のそんな視点に期待!!
知らない駅へ降りるのは、自分の過去を探す旅なのだ。
【期間限定 試し読み増量版 閲覧期限2022年4月17日】全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの
2022/04/03 14:37
おもしろい!!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あき - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1巻に出てくる雑色駅に暫く住んでいましたが、まさかあの街を題材にしてくれるなんて思ってもみませんでした。
とても興味深い内容なので、続刊が出るのが今から待ち遠しいです。
【期間限定 試し読み増量版 閲覧期限2022年4月17日】全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの
2022/03/06 16:16
どれだけ日本を知っているのか問題
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地元に住んでていても、行ったことのないところはあるある。マイナーな土地なら地名すら危うい。でも、いざ向かってみれば何か発見もあるかもと期待した作者の、ことごとく外れ感がおもしろい。