電子書籍
プライベート・ジムナスティックス
著者 藤たまき
スケートクラブ里谷SSに通う甘夏は近頃スランプ気味。カナダからきたセラに強く惹かれる反面、彼のスケーティングに劣等感を刺激されるせいなのだ。甘夏の気も知らず、セラは無邪気に懐いてきて……。
プライベート・ジムナスティックス(1)
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2003/09/30 00:06
甘さと苦さが交わる話
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
甘夏(カンナ)とセラの甘くも苦い恋愛を、繊細な絵と細やかな心理描写で綴る、「プライベート・ジムナスティックス」3巻。
甘夏は男同士であるが故に親に対する後ろめたさや背徳感が拭えずに、自分の不実さに悩む。カナダへ2・3年のアイススケートの留学、高校三年、これからの進路…めまぐるしく変わってゆく周囲に圧倒され、焦るばかりでカナダへ行くべきなのか、セラとの恋は続けられるのか、何も答えが出せないまま時は過ぎる。しかし、ある日、親代わりの立木コーチにセラとのキスを見られてしまった…。
私はこの作品のこの巻で、初めて藤先生の漫画を読んだ。それだというのに、こんなにも心が揺り動かされる。繊細な過渡期の心が良く描かれていて、登場人物の気持ちは痛いほど伝わってくる。藤先生は、ひとの心の動きをとらえるのが巧い。
そして、漫画だからモノクロなのに、どこか淡い色合いの絵具で染められているような絵の温かさも、冬の景色の冷たさも、甘夏やセラの心理描写を引き立てている。
私はボーイズラブを描いた最近の漫画や小説に「当たり前のように同性を受け入れている」という偏見を持っていた。自分を異常だと自覚している登場人物が出てくる作品との出会いは数少ない。そんな中で出会った「プライベート・ジムナスティックス」だが、甘夏の自分の責めようには涙が出そうになった。現実味は帯びていないかもしれないが、甘夏の思いは普通の青年そのものだった。
繊細で淡い絵と、細かで共感する心理描写、少しのファンタジーと、少しの現実味を求める方は、是非この作品を。オススメです。
2023/10/09 11:19
葛藤が伝わってくる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sice556 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カンナとセラの感受が異なることで、
両思いでも、こんなに違うのか〜と。
二人の感情が反比例すぎて、せっかく両思いなのに
なんでこんなにギクシャクしてしまうのか…
カンナもセラも心身ともに安寧になってほしい
2002/04/04 11:30
おすすめアイススケート物、第2弾!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る
オススメ! 藤たまきさんのアイススケート・ボーイズラブ。ようやく互いへの想いを確かめあえた、アイススケーターの甘夏(カンナ)とセラ。無口でクール、シャイで純情な甘夏と、ルックス王子様のくせに、めちゃくちゃ性悪で乱暴者のセラ。見た目も中身も正反対の2人が惹かれあい、まっすぐに求めあう姿はいじらしく、胸が熱くなる。ハードなアイススケーターとして練習づけ、コンペづけの日々の中、人目を忍んで恋を続ける2人だったが…?
藤さんのファンタジックで繊細な絵柄も目に優しく、ストーリー的にもツボど真ん中! 今後も楽しみなおすすめのシリーズ、ぜひご一読を!
2016/11/05 15:55
スケート
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わーち - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィギュアスケートのお話し。直情型×冷静型。攻めがちょっと子供っぽすぎたかな、という印象。受けがかわいそうかな、という感じでしたが、好きの度合いが違うと感じて攻めは焦ってしまったのかもしれませんね。