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32件
イムリ
著者 著者:三宅 乱丈
文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞受賞! ダ・ヴィンチ「絶対はずさない!プラチナ本」選出! 「謎が謎を呼ぶ構成と緊迫感に満ちた展開」(朝日新聞) 「期待は高まるばかり」(読売新聞)など、各メディアで絶賛の嵐を呼ぶ、現代漫画の最高峰! 『ぶっせん』『ペット』など、圧倒的個性で漫画ファンの熱い注目を浴び続ける鬼才・三宅乱丈が、その才能のすべてを解放して挑む、壮大で精緻なSFファンタジー・ロマン!
イムリ 26
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イムリ 1 (ビームコミックス)
2007/08/12 00:09
壮大なSF物語
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kou - この投稿者のレビュー一覧を見る
4千年前、長く激しい戦争の末、カーマの民は星を凍結させた。凍った星の名はルーン。カーマの民は隣星マージに移り住み、そこで「賢者」を頂点とする厳格な階級社会を形成する。
長い歴史の影で、過去の戦争の記憶も意味も風化し、一部の特権階級のみが伝えられた事実を知る時代・・・支配層に属する呪師の息子である少年ドゥルクは、並みいる呪師候補生を押しのけて、ルーンへの研修旅行に参加することになる。
ようやく氷の解け始め、カーマの民は故郷であるルーンへの帰還を始めていた。過去を忘れた原住民イムリの住むルーン。多くの謎と、隠された歴史の眠るルーンへと。
ものすごく壮大かつ重厚なSF作品です。ファンタジー作品とオビにはあるけど、これはSFじゃないのかなぁ? まあどちらでも構いませんが。
4千年前の、星すらも凍らせた戦争の歴史、隠蔽された過去、夢を操るというイムリたちの秘められた力、奴隷民イコルの存在、あらゆる生物が持っているという彩輪(オーラのようなもの?)と、それを利用して他者を操る侵犯術、呪師である父親に侵犯術で心の内すべてを検閲されているドゥルク、ドゥルクの夢に頻繁に現れる行ったことのないルーンの風景と会ったことのない少女、それを不安そうに見つめる、どうもイムリであるらしい母親・・・・・・何から何まで、ものすごく丁寧に作りこまれています。その分急激なお話の展開というよりは、流れるようにゆったりと、でも確実に変わっていくというようなストーリー展開なので、1,2巻同時発売にしてのは正解かも。1巻の終わりで“なかなか面白いかも”で、2巻を読み終える頃には“早く続きが読みたい”になっていました。
インドのカースト制度を連想させるカーマの厳格な階級社会の崩壊や、ドゥルクが関わるのであろうイムリの目覚めなどが、今後のお話に出てくるのかなと思いますが、これだけ作りこまれていると、まだまだ他にも色々な展開がありそうで楽しみです。
イムリ 23 (ビームコミックス)
2018/09/23 10:03
デュガロ嫌いだわぁ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nixson - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゆえに名悪役。
ホントすごい物語だよ、これは。
観てくれ、としか言えない。
息継ぎ無しで、観てみてくれ。
イムリ 22 (ビームコミックス)
2018/05/26 19:36
俺の中では歴代トップクラスの面白さ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nixson - この投稿者のレビュー一覧を見る
この漫画は面白いという言葉では言い表せないが一言で言うならそう、面白い、だ。この作品の中で数多くの人間が血の通った人間としてしっかりと描かれている。誰一人としていい加減な扱いを受けていない。全てが「イムリ」という作品を織りなすメロディーの一部、細胞の一つ一つなのだ。人間が丁寧に描かれているという点において、この作品はトップクラスであると断言したい。