- みんなの評価
2件
生き返っても、あの世
著者 村上竹尾
一度死んで生き返ったら、死ぬよりツラい世界が待っていた。それでも〈わたし〉は生きる希望を見失わない。
pixiv累計閲覧数600万超&総リツイート3万超──WEBで大反響を呼んだコミックエッセイ『死んで生き返りました れぽ』の続編。
著者の村上竹尾氏は3年前の春、突然の心肺停止で緊急搬送されました。9つの合併症が判明し、生死の淵を彷徨いましたが驚異的に快方へと向かい、2ヵ月後に退院。その時には「奇跡の人」と呼ばれました。
しかし、生き返ったあとには「生」を実感できない世界が待っていました。理解できない視界、読めない文字、空に浮かぶくじら、幻覚に幻聴……普通の生活とは程遠い現実。
これまでの仕事での過剰なストレス、不規則な生活などが原因で患った数々の病状。奇跡的にいくつかの数値は回復はしたものの、その後遺症は想像もできないものだったのです。
それは、まるで悪夢の世界のよう……一度は「生き直す」ことのできる喜びに歓喜したが、いつまで続くか分からない不可思議な症状に苦悩する生活が続いています。状況を自らに納得させる難しさ、家族を含めた周囲の対応、入院前に引きずり込まれていった死への誘いなど、異世界に迷い込んでしまったかと思えるほどの壮絶な葛藤が繰り広げられます。今回は、そんな著者が苦しみながらも「生きることの実感」を求め続ける、息苦しいまでに切実なコミックエッセイです。
生き返っても、あの世
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2016/12/12 12:30
貴重な体験
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chinchillan - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀕死の状態から行き返ってきたあとの世界の大変さが、当事者の目線から描かれる貴重な作品だと思います。
幻聴や幻覚体験をどのように感じていたり、医療者や家族の言葉がどんな風に聞こえていたりしたか、知る事が出来ました。
生き返っても、あの世
2016/06/26 14:53
衝撃でした
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はっぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回の『死んで生き返りましたれぽ』の続編。前作が、ハッピーエンドというか、死の淵からの生還、というとりあえず『良かった』ところで終わっていて、その分、今作の退院後の辛さが際立つというか、単純に立ち直れて良かったね、というものではないのだとひしひしと感じました。
あまり病後(というのでしょうか?)にスポットライトを当てたものを読んだことがなかったので、衝撃でした。