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6件
灼熱のニライカナイ
著者 田村隆平(著者)
新宿署の刑事・鮫島灼熱(さめじまボイル)は、その無鉄砲さから遥か南の島・姉ヶ島署に左遷(トバ)される。そこには「神託の巫女」と呼ばれる幼女とまさかの相棒となる刑事が待っており、次々と怪事件が! 刑事×少女×海のハードボイルド物語(ストーリー)開幕!!
灼熱のニライカナイ 5
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灼熱のニライカナイ 1 (ジャンプコミックス)
2020/12/26 20:11
熱血刑事ものと思いきや…
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一話の冒頭からとても面白かったです。
刑事物なのですが読み進めると主人公と一緒に突っ込んだり、困惑したりできる作品です。
作中のキャラクターたちもブッ飛んでいて読んでいてとても楽しい物語です。
2021/07/07 16:14
海底遺跡の攻防
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あきちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
その海底遺跡は地元漁師から、おみさきさまと呼ばれて恐れられている場所だった。もしくは、1万年以上前から存在する巨石神殿。そこにポセイドン神の左腕が置かれている。
教団の狙いはポセイドン神の左腕にあった。それが手に入れば、各地の都市が海の底に沈められてしまう。
神殿内部に入るには、扉を開ける鍵ー神託の巫女と呼ばれる不思議な力を持った幼女ーチャコが必要だった。
チャコは教団員2人によって誘拐される。1人は行方不明になっていた奥菜由香里で右足には新たな足が付いている。海を切り裂く右脚を使うと、海岸から遺跡まで海が真っ二つに割れ、通り道が出現する場面は圧巻。さらに、チャコにポセイドン神が憑依したシーンも必見もの。
一方、鮫島は毒を受けて、極限状態になったため、思わぬ強力な技が開花する。
神室と名乗る、実年齢より若い風貌の教主も、イカれ具合が良い味を出している。さらにかなり強い。イルカ刑事のオルフェウスと隊長の神宮寺と邂逅し、2人とも神室と知り合いのもよう。そこへ、奥菜に抱き抱えられて、眠っているチャコが登場。すると、神殿の扉が開き、中から巨大な左手が現れる。
あとはノンストップで、クライマックスに。一気読み必須。
先に雑誌で読んでいるので、5巻が分厚くなって終わるのか、6巻、多々ある抜け落ち、補足分を書き加えて終わるのかわからないけど、少なくとも、個人的には感動作です。
2021/10/16 12:20
感動の最終回
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あきちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべては7年前、黒い噂の絶えなかった謎の教団に2人の警官が信者として潜入したことから始まった。その時、チャコの母親となる人物登場。ほどなく、危機を感じた2人は脱出を試みるが失敗。捕らえられる。
1人は生き延びるために右腕を切り落とした。のちに特別な力を持つポセイドンの右腕を移植されることになるが、右腕の呪いを受けイルカ人間の姿になり、オルフェウスと名乗る。
もう1人は、教祖を殺して、神室と名を代えて、自ら教主に成り代わった。
海底人の肉を不本意に食べてしまったため、心と体に変化が起きてしまったからだ。
神宮寺、室伏、南風原の3人は警察学校からの同期であり、はた目からも戦友とも写るほどの結束の固い同僚であり、友だった。
それが、この教団事件を最後に決別。しかも、1人はかっての友を自ら葬り去ってしまう。背景にあるエピソードが話に深みを与え、虚しく、悲しく、つき刺さる。
結局、鮫島が教主を捕らえて終結。
10年後、15歳くらいになったチャコが登場。チャコは戻ってきた母親と暮らしているが、鮫島は父親代わりという存在のようだ。
自分が教主の娘であることは自覚しているが、真相は伏せられて、知らないと思う。そう信じたい。ましてやイルカを慕っているのなら、なおさらだ。そのうえで、こう語っている。
(作中より)
私には父親が3人いた。1人目はまじめな人だった。まじめすぎて怒ると手が出てしまう そんな人。
2人目は強くて優しい人 人ってゆーかイルカだった。うん イルカ人間 大好きだった
そして3人目は
海岸の浅瀬でサメ男と格闘している鮫島が登場。浜辺に乗り上げたサメ男をチャコが瞬時に片手で止める。
3人目の父親はバカでスカしてて、時代錯誤のハードボイルドだけど、頼りになるげんこつおやじ
イルカが跳ねる絵 (完)
抜けエピソードが散見するものの、上手くはぐらかせてまとめて、感動的に完結させているので(一応)名作です。