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花は咲く、修羅の如く
人口六百人の小さな島に住む少女・花奈は、島の子どもたちに向けて朗読会を行うほど朗読が好きだった。花奈の“読み”に人を惹きつける力を感じた瑞希は、自身が部長を務める放送部への入部を誘う――。朗読の技術を学ぶことはもちろん、普通の学校生活も花奈にとっては未体験なことだらけ。放送部のメンバーたちと様々な“はじめて”を経験し、少しずつだけど前に進んでいく。
花は咲く、修羅の如く 8
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2024/02/02 23:59
師曰く「初心者が一番いい演奏をする」
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投稿者:一日一膳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
牡丹鉾先輩の、読みにはその人が出る、という言葉で、私の伝統芸能の師匠の標記の言葉を思い出しました。初心者は無欲なのでそのままの自分が出るが、少し上手くなると良い評価を得たいという欲が出て崩れるものが多い、と。技術的に上達するだけでは駄目なのですよね。
春山さんは、直前の牡丹鉾先輩の読みで自分の読みを見失うのですが、春山さんにはある程度の技量があるからこそなのですよね。技量が無ければ引っ張られるどころではないので。
母との散歩で初心を思い出した春山さんが本選でどうなるか、次巻注目です。
2024/01/25 16:21
薄頼先輩の事情
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投稿者:一日一膳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず合同練習後の御参りから。
私は吹奏楽部だったので「皆で全国」という意識でしたが、そうか、個人競技だとそうはいかないのですよね。春山さんが決意を固めるエピソードです。
そして、薄頼先輩の実家軟禁事件。確かに昔の人は世間体を気にしますし、それなりの立場の人ならなおさらなのでしょうね。
救出に向かった薄頼先輩の兄と部員たちと、薄頼先輩の祖母が対峙したとき、薄頼先輩は軟禁中読んでいた中原中也の詩を朗読しますが、その描写は凄かったです。音が無い代わりに視覚で表現するこの作品でのむっしゅさんの貢献は本当に大きいと思います。
薄頼先輩の過去が少し描写されていますが、伏線でしょうか。
2024/01/23 15:31
合同練習
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投稿者:一日一膳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
その前に、1年生の動画のエピソード。冬賀くんは普通じゃないことにこだわっていますが、2023年ペナントレースで岡田監督のよく言っていた「普通にやればええねん」って大事だと思うのです。伝統芸能でも基礎も出来ていないのに奇抜を狙う輩が多いですが、普通というのは基礎にして究極です。
合同練習では、ライラック女学院の練習方針は強豪だなあ、とおもいました。個性とはにじみ出るものであって、出すものではないのです。まずは上手い人の真似というのは技術的に必要なことです。