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7件
ものの歩
著者 池沢春人(著者)
要領が悪く、周りから否定され続けてきた高校一年生・高良信歩。彼の引っ越した下宿先は、なんと“将棋のプロ”を目指す人達が暮らす場所だった。将棋に触れ、楽しさを見つけた信歩が歩む、全力青春将棋譚開幕!!
ものの歩 5
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ものの歩 2 (ジャンプコミックス)
2016/03/22 10:37
不器用な主人公
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiroichi1029 - この投稿者のレビュー一覧を見る
週刊少年ジャンプに連載中の将棋マンガの2巻。1巻に続き、王道的なストーリーでありながら、現実の厳しさや上手くいかない点もしっかり描いている。仕事でも日常生活でも「いかに壁を乗り越えていくか」というのが求められるものだと思うが、壁を乗り越える勇気をこの作品からもらっている。
将棋好きにはすんなり読める作品だが、将棋を知らない人にオススメできるかは難しいところ。要領が悪く、一度にひとつのことしか考えられない「不器用な主人公」に共感できる方はぜひ一読を!
ものの歩 3 (ジャンプコミックス)
2016/05/31 03:43
ものの歩3 たった3手の物語(ドラマ)
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さやまん - この投稿者のレビュー一覧を見る
週刊少年ジャンプ連載中(終わりそうだが…)の青春将棋漫画の3巻。
高校将棋大会東京都予選開幕。
3対3で戦う団体戦に2人で挑む信歩と竜胆(りんどう)…竜胆の戦いたい相手が中堅で出場するため、信歩は大将として否応なしに各校のエース的存在と戦うことを余儀なくされる。
1回戦、2回戦は、1話。3回戦は会話で結果のみと、テンポよく、尚且つ程よい熱量で進みます。
そして準決勝の相手は、コミックス2巻で登場したヒロイン(笑)十歩を倒して勝ち上がってきた優勝候補の一角、駒江第一高校。
既に、信歩が矢倉戦法しか指さないことは対戦相手に知れている。
竜胆が戦いたい相手のいる高校は、決勝戦でしか戦えない。
勝たなければいけない。
自分のために、友のために。
対戦相手である岬が先手番として、7六歩と角道を開ける。
対して信歩…数秒の間を空けて、飛車先の歩を進める8四歩。
将棋にかかわらず、戦いにおける引き出しというか対応策を多く持っていると、状況を有利に進めやすい。
信歩のこの一手は、早々と自分の戦法を相手に知られる手であると同時に、意思表示である。
もちろん、相手の戦法を早く知るほど対応しやすいわけだが。
対戦相手、これまた数秒おいて……6八銀。
矢倉戦法に対して有効と言われる対応策、振り飛車をこの一手で拒否。
これもまた、信歩に負けず劣らず、強烈な意思表示であるといえよう。
この3手のやり取りが、副題である『たった3手の物語(ドラマ)』なのだが…。
将棋を知ってる人間にはとても燃えるやりとりなのですが、知らない人間にはどうなんでしょう…ちょっと心配。
今気づきましたが、1巻の副題は『一枚の歩』。
2巻の副題は『2人の歩兵』。
そして3巻が、『たった3手の物語』だから、敢えて韻を踏むというか、巻数に合わせてるなんですね、おそらく。
と、3巻の内容は準決勝決着まで。
連載の初めからの読者としては、このあたりが最もテンポよく良い感じに物語が進んでいるように思えます。
ものの歩 2 (ジャンプコミックス)
2016/03/31 16:59
ものの歩2
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さやまん - この投稿者のレビュー一覧を見る
思考、行動ともに不器用で、周囲から認められずに生きてきた少年が、将棋と出会い、自己存在を認められる喜びを知り、出会った仲間と歩んでいく物語。
週刊少年ジャンプに連載中の、将棋漫画、その2巻。
サブタイトルが『2人の歩兵』で、タイトルの『ものの歩2』と共に、『ものの歩22人の歩兵』とひと続きに表記されると、『22人の歩兵?そんな内容だったか?』などと混乱すること請け合いである。(笑)
というか、私は混乱した。
将棋というジャンルもそうだが、物語の展開、登場するキャラにも癖があり、割と読者を選ぶ作品だと思われる。
連載している雑誌のカラー故にある程度は仕方ないが、将棋の戦術等に説明を割けばテンポが悪くなるし、なければないで、わからない読者を放置してしまう。
現状としては、将棋そのものの読者への理解に対してはやや中途半端かもしれない。
参考になるかどうか、作者は以前同じくジャンプで連載していた『クロガネ』の作者。