不倫白書
私は一流私大を卒業して上場企業に勤め、二十八歳の時に結婚した妻とは円満に行っていた。三十半ばで一戸建ちの家も持ち
、子供にも恵まれて何の問題も不安も無かったが、私の心には乾いた風が吹いていた。新入社員の伊藤慶子が私を好きだと
告白し、不倫をしてしまう。慶子は私の家庭に迷惑は掛けないと言ったが、やはり苦しみ退職していった。故郷の見合いの話
を受け、帰って行ったのだ。私は四十数歳、人生の分水嶺をいくらか過ぎていた…。
「乾いた風」不倫に陥った男女の、ペーソス(哀愁)溢れる短編集。
他に「甘い誘い」「幸せの道」「同窓会」「パートの誘惑」「国境を越えた愛」(前後編)「都合のいい女」「愚かな男」を収録。
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