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9件
エマノン
長い髪、編みの粗いセーターにジーンズ姿、吸い込まれるような深い瞳とそばかす。そしてタバコ。ナップザックにはE.Nとイニシャルを縫い込まれている。彼女がE.N――エマノンだ。見た目はなんということはない普通の少女だが、彼女のなかには「地球に生命が発生してから今までの全ての記憶」があった……。梶尾真治の傑作小説を、鶴田謙二が満を持してまんが化。鶴田謙二がこだわり抜いた演出と描写が、ここに結実!
續々さすらいエマノン
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さすらいエマノン 續 (RYU COMICS SPECIAL)
2013/12/12 23:50
記憶のバトンランナー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みんみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
終盤、駅のホームのシーンは必見です。しかも、カラーページです!
小説で読んだ時も印象深いシーンでした。
記憶を失った母親が哀れにも感じますが、それは記憶のバトンランナーであるエマノンの宿命。行き着く先には一体何があるのでしょうか。
是非、最終話を上梓されることを願っております。
2022/12/31 22:12
女の子が憧れる女の子
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えび - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな作品があったなんて!
なぜか『時をかける少女』を思い出しました。
(小説ではなく、原田知世ちゃんの映画のほう)
まさに青い若者が否応なしに大人になっていく残酷さみたいなものと
世界がめまぐるしく変わっていった時代の空気感が渾然一体となった
ノスタルジックなSFというか。
フーテンのエマノンは(かつての)女の子ならきっと一度は憧れるのでは。
ルックスもファッションも煙草も、そしてきっとスッピンというスタイルも。
質感ある彼女見たさに紙媒体で購入したくなりました。
あの邂逅は奇跡かつ緩やかなタイムリープといえるのかな…男のロマン?
おもいでエマノン (RYU COMICS SPECIAL)
2009/02/07 14:47
おおっ! エマノンのイメージにぴったりだ
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「エマノン」シリーズの原作者、梶尾真治が、本書のあとがきでこんなふうに言っています。
<鶴田さんのイラスト・エマノンを見て驚きました。はまりすぎてる。以降のエマノンを執筆するとき私の中でのイメージは鶴田さんのエマノンになっています。>
原作者にこう言わせてしまうそれくらい、鶴田謙二が描くエマノンは、そのイメージにぴったり。何より素晴らしかったのは、エマノンの眼差しや表情、仕草などがとても生き生きと、魅力的に描かれていること。エマノンという不思議なキャラに寄せる描き手の愛が、絵に命を吹き込んでいる、そんな気がしました。
「エマノン」ファンは言わずもがな、ハートウォーミングなタイムトラベル・ロマンスや、切なくてちょっぴりほろ苦いSF(もしくはファンタジー)がお好きな方でしたら、きっと気に入っていただけるマンガじゃないかなあ。おすすめです。
『おもいでエマノン』(p.6~p.158)ならびに『エマノンのさすらい』(p.167~p.176)が、「COMICリュウ」2006年11月号~2007年4月号、6月号~9月号、11月号~2008年3月号に初出掲載されたものを再構成、加筆修正したもの。
『エマノンのおもいで』(カラー・イラスト p.159~p.166)が、「SF Japan」2002年春季号初出(扉頁は加筆)。