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5件
ネムルバカ
著者 石黒正数
大学の女子寮で同室の<先輩>鯨井ルカ&<後輩>入巣柚実。バンド活動に打ち込む先輩は、いつも金欠ピーピー状態。これといって打ち込むもののない後輩はバイトの日々…。ぬるま湯に頭まで浸かったような、でも当人にはそれなりに切実だったりもする<大学生>という不思議な時間――。ぐるぐる廻る青春のアレやコレやを描いた大学生日常ストーリー!
ネムルバカ
05/12まで通常550円
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ネムルバカ
2009/04/01 22:19
青春は暴走するから面白い
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生を主人公にしたマンガ。この一巻で完結しています。
寮が同室で、音楽に打ち込む先輩とやりたいことの見つからない後輩という、ふたりの女子大生を中心に話が進む。先輩の、一見冷ややかそうでいて、秘めている熱さに心惹かれる。音楽で有名になることへの壁の厚さを感じながらも、そこから楽な道に逃げずに、壁を叩き壊そうとする。
このマンガを読んだ誰もが言及したくなると思うエピソードに、「駄サイクル」がある。仲間内でお互いが作った作品を褒め合い、みんながいい気持ちでいる。そのサイクルを、先輩が「駄サイクル」と名付ける。
そこではたしかに嫌な思いもしないし、自分の実力のなさを思い知ることもない。しかし、オーディションで点数をつけられたり、自分の作ったものが受け入れられない経験も必要だと、先輩は言う。どちらの道を選ぶかが、「自称アーティスト」と「アーティスト」の分かれ目になるのだろう。
そういう熱さを持ちながらも、細かなギャグや仕掛けも多くて面白いし、「もっと長く続いても」と思うのだけれど、すぱっと終わったこともよかったかなと思う終わり方。
ネムルバカ
2010/06/23 06:28
甘酸っぱい…だけでは言い表せない
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマネズミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人によっては「古臭い感じ」を受けるかもしれない。
ぼろい大学寮などの舞台設定からと言うよりは、音楽活動に生活を削るセンパイ、気取った勘違い男、夜中の男2女2のドライブしかも海へ、というエピソードからか。
自分の価値はどれほどなのか、この先どうやって生活しているのか、誰に認めてもらえるのか、もらえないのか…
自分が見えなくなってさまよう様子が、大掛かりな仕掛けも事件もなく淡々と描かれている。易しい言葉で難しいことを説明するのが困難なように、派手な絵柄でもなく、大きなコマ割を使うでもなく、もちろん小賢しい台詞回しがあるでもなく、実に淡々と、しかし生々しく描かれている。
作品全体に流れる不思議な空気感は、本作に限らずこの作家の持ち味と言って良いだろう。
ネムルバカ
2018/07/14 13:12
共感できた
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぼぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
石黒正数さんの漫画に込められているメッセージは、私が思っていることと同じことが多々あります。ギャグ混じりなのですがとても心に残るお話でした。