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3件
センネン画報
著者 今日マチ子
叙情マンガ家・今日マチ子、待望の処女作!
柔らかなタッチ、淡い色づかいに、ちょっぴりスパイスの効いたストーリーが魅力の「叙情マンガ家」今日マチ子。彼女は2004年7月より、1ページのショートマンガ『センネン画報』を、ほぼ、毎日、更新してきました。
文化庁メディア芸術祭では、異例の2年連続受賞でWEBを中心に話題となり、今回ついに書籍化が決定いたしました。
本書では1200点を超える作品の中から、春夏秋冬にあわせて作品を厳選。さらに、今日先生初の長編作品『海から36KM』(32ページ)を収録します。
ずっと手元に置いておきたい、ステキな1冊に仕上がりました。
センネン画報 その2
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センネン画報 その1
2008/07/01 16:20
この感覚は味わうもの
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:arayotto - この投稿者のレビュー一覧を見る
コトバにできない思い、ってのがある。
例えば、ニベアのふたを開け、香りをかいだら、なぜだか冬のにおいがした。
なんていう感覚なんてコトバにしても伝わらない。
でも絵だったら伝わるかも。
そう、たしかに伝わってきた。
理解(わか)る、というのではない。伝わる、という感覚。
上のニベアの話は、マンガ家・今日マチ子「センネン画報」のなかからの1頁。
これは、同名のブログが一冊の本になったもの。
日々更新されるブログのマンガに触れるのが最近の楽しみのひとつになっている。それが一冊になったからには読まねば。
描かれている殆どが、自分とはほど遠い世界である女子高生の話ばかりだから、我ながらどうかとも思うが、オヤジだって心魅かれる物語ばかりだから、たまらない。
すべてが理解(わか)る、なんてことはないが、遠い昔の教室世界がよみがえってくるから不思議だ。
「センネン画報」に描かれているいくつかに、あのころなぜだかしたことがあるものもある。
電動の鉛筆削りに新品の鉛筆を差し込み、なくなるまで指先で鉛筆のお尻を押し続けたこと。
彼女の跳ね上がった一本の髪の毛にアンテナを感じたこと。
そして、教室の片隅にかかったままのハンガーの肩に両手を添え背伸びして顔を寄せたくなる気持ちも、したことはないけど、なんとなくわかる。
かつての男子がこんなんならば、かつての女子や現役の女子にはたまらない1頁だらけだろう。
青色が中心の淡いイラストタッチの絵には、瞬間を感じる。
長編の「海から36Km」以外、台詞はほとんどないが、書かれていない会話が聞こえてくる。
今日マチ子さんのマンガを「いいなぁ〜」と眺める感覚をこれからも大切にしていこうと思う。
センネン画報 その1
2016/01/21 14:19
絵の詩
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もく - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字じゃなく絵で語る、絵の詩みたいな本。
今日マチ子さんの描く青がきれいで、どこか悲しくなる感じが好きです。
センネン画報 その1
2017/08/16 06:39
好きな人は好きだろうね
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
雰囲気、作風があって、好きな人は好きだろうね。
字がないページも多く、絵で語るみたいな感じ。タイトル合ってるな。