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14件
末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる
著者 ひるなま
末期ガンでも酒は飲めるしごはんもおいしい! 発見・告知・手術・抗ガン剤治療……周りの人々とのふれあいを綴った、病気のつらさに負けない超絶ポジティブ闘病記! 【大腸ガンのステージ4】余命宣告された漫画家が漫画を描き続けるその理由とは……。38歳職業エロ漫画家、ある日突然、腹が減る。こんな程度で病院にいく人いる? 胃が疲れているのかな……と思って病院に行ったら、大腸に末期のガンがみつかりました。話題沸騰の作品がいよいよ単行本化!
末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる
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2021/03/17 19:51
単行本待ってました!
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おむすび - この投稿者のレビュー一覧を見る
twitterで知って、BL作家さんの体験談という点と、鳥獣戯画風の絵に惹かれてフォローさせて頂いて、単行本が発売されるのを待っていました!(じっくり集中して読みたかったので、購入は発売してから少し経ってからになってしまいました)
病気のことや検査や入院のことなど、知らなかったことを沢山知ることができ、色々勉強になりました。
お医者さんや旦那さん、お義姉さんをはじめ、ひるなまさんと関わった沢山の人達が魅力的に見えてしまうのは、きっと、ひるなまさんから見ても魅力的な人達ばかりだからなのかな?なんて思ったり…。
何度となく読者へ「症状や効果は人それぞれです」「あなた自身のお医者さんの話をしっかり聴いて下さいね」という呼び掛けをされている姿に、ひるなまさんがどんな目的でこの漫画を描いて下さったのかが解るような気がします。とても誠実な人なんだなと感じます。
ひるなまさんの「自分のことは絶対に自分で決めたいので」という言葉、胸にグッと来ました。素敵な時間をありがとうございました。
鳥獣戯画風の絵以外の人物絵も好みだったので、BL漫画の方も読んでみたいな、と思いました。
2022/05/29 22:03
2019年時点からの、実体験闘病体験記
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごろんごろん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の情報もなにもない状態で、偶然最初と最後のお話だけ閲覧できる機会があり、「途中経過を知りたい」と思い、購入しました。
作者は2019年秋、コロナウイルスこそ(日本国内では)あまり騒がれていなくく、猛烈な台風が来る中、「食べるとすぐおなかがいっぱいになる、胃が痛い(といいながら別の場所に手を当てていることを2か所目の病院で指摘を受ける)」が主症状だったのにもかかわらず、結果的には進行性の横行結腸癌と判断された漫画家さんの闘病体験記を漫画で描かれています。
主要人物の一部が鳥獣戯画風(本人、身内等の一部人物)として表現していますが、一部、動物では表現が伝わりづらいであろうと制作者側さんが判断されたであろう重要なシーン(過去の回想シーンや、救急搬送され鼠径部に刺入する処置直前等のカット等)は、あえて人間の状態で描かれています。それ以外は、主人公は基本、ウサギ姿です。
他の漫画家さんの闘病記でも、あえて本人を動物で表現している作品がありますが、「主人公を人間にすること/擬獣化すること」のメリット・デメリットを各作者さん・制作サイド側が個別判断しているのだと思います。
他の漫画表現での闘病記のひとつで、やはり重い病気ですが、あえて人物画で闘病記を書いてある作品もありましたが、同じ病気を得たばかりの人物がうっかり手にして、厳しすぎる見通しと現実に、入院先で静かに泣いて…しかし先を読み進めることがいったんできず、入院先の真夜中で(比喩ではなく具体的表現で)体も動かせず絶望に突き落とされたという事例もも知っているので、擬獣化する意味合いもあるのかな、とは思いました。
閑話休題。
大変な重病になってしまい、しかも病状が重い中、情報を集め、必要な手続きを同時進行していく大変さ、しんどさも同時に描かれています。
なかでも一つあげると、「病院の保証人問題」は、ある一定の属性の人間にとってはとてもハードルが高く、作者さんも懊悩されています。もちろん病院側もいろいろな事例や状況があって保証人を要求することも多いのですが、それが容易に手配できない人にとっては、治療の場にすら立つのが難しいこともあります。
これは本当に、改善してほしい問題の一つだと感じました。私自身も身内が少なく、また文中に「頼れる人を作っておく」という方法もありますが、その方たちよりもうっかり自分が長生きした後傷病を得ることだって、十分にあり得るのですから。
病気の治療に関しては、あくまでも作者さんの病状で、作中時点での標準治療をベースに、その時々で最善を尽くされている様子が手に取ってわかるかのようです。
が、あくまでもこれは作者さんの体験記であり、病状や個人の体力・属性、また時代などが変われば、見解が変わることもないとはいえません。作者さんもその都度触れていますが、実際にその方の置かれている状況を対処している周りの方に確認することも大事だと思います。作者さんも例えば、術後の痛みに不安を抱きながら、遠方の知人と連絡を取り合う中で、看護師の知人さんから「聞いてみては」と促され、担当医に勇気を出して聞くことによって、厳しくも新たな情報を知ることになる場面も出てきています。
他の人の経験や体験はとても心強く、勇気づけられることも決して少なくはないのですが、反面、「今、この現状は」その場にいる専門家や支援者さんが一番、情報を持っているのを忘れてはいけません。
作者さんの勇気に敬拝。
2021/04/27 15:02
おすすめです
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:デ*ナダ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンの情報、しっかり伝えてくれる作品です。
虐待サバイバーの私は共通の経験者である作者に深く共感しました。
今、ガンが身近な問題では無い方も感じるものがあると思います。