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13件
消えたママ友
著者 著者:野原 広子
第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞!話題騒然のミステリーコミックエッセイ彼女たちの悩み苦しみ、不安や怒りや閉塞感は、「コミックだから」というチェイサー抜きで、読む者の心にしみ込んでくる。素朴で可愛いらしいキャラクターたちが見せてくれる迷走の心模様は、「あるある」と理解できるからこそ痛烈で痛切なのだ。―宮部みゆき(小説家)シンプルな線とかわいい絵の4コマが毛細管現象のように心の深い所まで入りこんでいく。ママたちの心の暗部をのぞきながら、いつの間にか読んでいるあなた自身の深層にも触れることになるのだ。野原さんの漫画はおそろしい。―江口寿史(漫画家/イラストレーター)登場人物それぞれの抱える問題を、現在と過去の時間軸で真相を暴いてゆく。その展開が絶妙で、漫画なのにまるでお芝居を見ているような感覚になりました。―手塚るみ子(プランニングプロデューサー)優しい旦那さんとお姑さん、かわいいツバサ君に囲まれてキラキラ幸せそうだった有紀ちゃん。そんな有紀ちゃんがある日突然姿を消した。保育園のママたちの間ではその話題で持ち切り。噂では有紀ちゃんは男を作って逃げたということらしい。有紀ちゃんとは仲良しだったはずなのに、何も知らなかった春香、ヨリコ、友子。しかし、みんなそれぞれに思い当たることがあった・・・。平凡な日常を襲った時間を巡って、ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいていく。これは、あなたの日常にも起こるかもしれない物語。【もくじ】1章 消えたママ友2章 有紀ちゃんを探せ3章 本当のことなんて話したりしない4章 ママ友がいない5章 つないだ手6章 本当の有紀ちゃん7章 あの日
消えたママ友
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2020/06/27 18:04
家族を引き裂く罪
20人中、19人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニルギリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
姿を消したゆきちゃん。
その理由は最終章で明かされます。
以下、ネタバレです。
幸せそうに見えてたけど、姑に育児を取り上げられ、本当はちっとも幸せじゃなかったゆきちゃん。
手伝うから、あなたのためだから、と家事育児を取り上げ、家庭に入り込む姑の姿にはゾッとした。
うちの姑も似たことをしようとしていた。
私が拒否したし、夫もそれを支持してくれたから、事なきを得たけれども。
自分の育児はもう終わったのに、手伝うだけじゃなくて母親に成り代わろうとする人間の気がしれない。
その行為が、嫁だけではなくて、大切な大切な息子や孫の幸せを壊すことがどうしてわからないのか。
ママは笑っていたか、尋ねたツバサくん。
おばあちゃんのことも好きだったけど、ママのことだって大好きだったはず。
ゆきちゃんだって、今もツバサくんを想っているはず。伝わらない想いが、悲しい。
2023/02/11 21:01
名作
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あい - この投稿者のレビュー一覧を見る
可愛い絵柄に深いストーリー、NHKでドラマ化された「透明なゆりかご」の原作漫画を彷彿させます
話の構成が素晴らしく最後まで一気に読み進めました
消えたママ友 (MF comic essay)
2021/03/31 21:24
人間関係
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仲良しだった人が子供を置いて突然いなくなったという内容です。
こちらは紹介されていて気になったので読んでみました。
いなくなってはじめてわかるあの人がいたら・・・とか、何も言わずにいなくなって友達だと思っていたのに・・・とかいろいろと周りは考えてしまいます。
それぞれが抱える悩みや問題・・・人間関係について考えさせられました。