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おりたたみ自転車はじめました
著者 星井さえこ(著者)
車体をおりたたんでコンパクトにできる、ちいさくてかわいい自転車。おりたたんで電車に乗せれば、ご近所から日本全国、どこでもサイクリングが楽しめる! 主人公・さえこがそんなおりたたみ自転車の魅力に気付き、様々な場所を旅していくコミックエッセイ。普段は気にもしなかった街角での小さな発見や、季節の風景やにおい、偶然出会った名物グルメ、汗をかいたあとに立ち寄る温泉など、自転車旅でしか感じられない旅の魅力が満載! 風をきって走る爽快感、あなたも感じてみませんか?
【週末が待ち遠しくなる6コース】
コース1 井の頭恩賜公園で焼きたてパンモーニング!の旅
コース2 荒川河川敷の早朝サイクリングで青春を感じる! の旅
コース3 蔵前でジブン色のインクを作ろう!の旅
コース4 十条でお花見路地裏散策!の旅
コース5 四万温泉で極楽湯&聖地巡礼!の旅
コース6 あこがれの絶景、しまなみ海道へ!の旅
【コラム&解説も充実】
・各コースMAP&SPOTDATA
・旅のスナップショット
・こんな服装で行きました
・かばんのなかみは
・おりたたみ自転車とは?
・「輪行」とは?
・やってみよう「輪行」!
・おりたたみ自転車の選び方
・おりたたみ自転車お悩み相談室
【著者プロフィール】
星井 さえこ
おりたたみ自転車旅入門のサイト「#チャリと来た」を運営。社会人になりたての頃に購入したおりたたみ自転車で、自転車を連れた旅の面白さに目覚め、北は岩手、南は熊本まで輪行旅をしている。所有自転車はブリヂストン トランジットコンパクト(2008)、ブロンプトンS6L(2013)。都内メーカー勤務の工業デザイナー。商品企画からプロダクトデザイン、CAD設計まで幅広く携わる。
おりたたみ自転車と旅しています
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2021/12/31 22:00
案ずるより乗るが易し
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bs - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふとしたきっかけで折りたたみ自転車を手にする事になった作者が、その折りたたみ自転車と共に様々な所を旅するというコミックエッセイ。最初は近所のベーカリー巡りから、次に輪行(折りたたみ自転車を列車に積み込んで持ち運び、旅先で組み立てて走る)と徐々にステップアップしていき、写真を交えつつ、原色鮮やかでかわいらしいイラストと共に旅の様子を紹介してくれる。
その行先の中で特に目を引いたのが、東京都北区の十条・赤羽、そこからちょっと足を伸ばした所にある荒川河川敷で、かつて自分が一人暮らししていた赤羽周辺が二つも紹介されているというのはとても嬉しく、他の人から見るとこんなに魅力的な所だったんだと再認識させられた。
各章の最後には、実際に自転車で走行したルートを示した地図と、どんな服装で行ったか、カバンの中にどんな物を入れて持って行ったかというのが記されており、自分も行ってみようという読者への配慮がなされている。自分の場合は割と着の身着のまま、カバンの中に『マックスマップル 全日本道路地図』を放り込み、カメラは旅先で写ルンですを現地調達(まだスマホはおろかデジカメすら無い時代)という感じだったので、持って行くものをこれだけきちんと揃えているというのは、作者は女性なのでその辺りの気遣いがあるとは言え、何だか新鮮に感じられた。
章間には折りたたみ自転車の基礎知識や、具体的な輪行の方法等が紹介されているが、実際に必要な知識のうち、ここで挙げられているものは感覚的に半分位だろうか(補足するならば、自転車を持ち運ぶ際、ペダルの位置が悪いと足に当たって歩きにくいので、袋の中でぐるっと回してペダルが当たらないように調整しておくと良いとか)。自転車を運ぶ時の重さには慣れるしかないというのは同意だが、試しに10kgの米袋を紐を使って肩にかけてみて、どれ位重いのか感覚をつかんでおくと良いと思う。あくまで初心者向けに書かれた本であり、あまり多くの事を書き過ぎると、かえって読者を混乱させるだけなので、この方向性は悪くはないと思う。ここに書かれている事を足掛かりにして、もう半分は自分自身で経験として積み上げていこう。
最後の章は、言わずと知れたサイクリストの聖地、瀬戸内しまなみ海道なのだが、通常は広島県尾道市から渡り始める所を、作者は反対側の愛媛県今治市から渡り始めており、自分も最初に走った時は今治側からだったので、前述の赤羽周辺の事といい、お前は俺か!と叫ばずにはいられなかった。自分がしまなみ海道を走ったのはもう20年以上も前、前述の通りスマホが無い時代で割とぶっつけ本番の旅だったのに対し、作者は事前に行きたい店をチェックした上で、効率よく回れるルートを構築したりと、旅先での行動プランを綿密に立てており、GPSのおかげで目的地が分かりやすくなった事も含め、スマホがあるだけでこんなにも旅の様相が変わるものなのかと、時代の変化を感じさせられた。
一方で変わらないものもある。今治市の旭方バス停近くの公民館の所で休憩を取っていた所、そこに集まっていた婦人の皆さんから、つきたての草餅を分けてもらった事がある。それが忘れられない思い出になりそうな気がして、皆さんの写真を撮らせてもらい、今もまだその時の写真が手元に残っている。作中の作者が出会った人たちの優しさが羨ましいなあと思う一方、自分だってこんな素敵な出会いがあったんだぞと、作者に自慢したくもなる。旅の楽しさや思い出は、いつの時代も人それぞれ、千差万別。この本を手に取った貴方も、ページの続きを書き加えてくれる存在になってくれる事を願う。
おりたたみ自転車はじめました
2021/12/11 12:20
自転車。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kuzira - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、車では行きづらいお店等が増え、
歩いていくには距離があり、自転車もいいなと思い、購入。
折り畳み自転車がある生活って、どうなのかわかりよかった。
しまなみ海道を自転車で旅をするのはとても楽しそう。
持ち物等も書いてあり、参考になった。