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12件
花園メリーゴーランド
著者 柏木 ハルコ
ある日、東京近郊に住む相浦くんは、父親から家宝の刀の話を聞かされる。刀のことが気になった彼は、春休みを利用して父の故郷に旅立った。が、バスで居眠りしたおかげで、“柤ヶ沢”なる集落で一泊するハメに。あくる朝、財布がないことに気づいた彼は、帰るに帰れなくなってしまう…
花園メリーゴーランド 5
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花園メリーゴーランド 1 (ビッグコミックス)
2002/01/19 18:31
闇にひそむ暖かさ
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トウスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
その立地ゆえ異界と化している日本の山村に迷いこんだ少年が遭遇する物語。
「性」を他の作品でも扱ってきた作者は、この作品でも山村に残る性の慣習というものを土台に使っているようで、異分子の少年と、閉じた世界の少女が遭遇する「性」というものが大まかな物語であるけれど、作者が語りたいのは「性」ではなく「人」なのだと思えます。
なぜなら、彼女の描く人間はとてもやさしい。ハッチングを使った画は、美しい版画を思わせ、日本の閉ざされた山村という暗い世界の感情をしっかりと線に残しても、そのやさしさは揺るぎがなく、それは作者の人に対する、陽的な興味が現れているのだと思えるのです。
絵本のように読める漫画直截なインパクトでなく、しかし画でしか表現できないものを描いているこのような漫画は昨今では稀有なものだと思います
2020/11/10 01:32
やきもち親子
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Junkライカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品の素晴らしさは1巻のレビュワーがされているので、
あえてハーレムマンガとしての、主人公と女性との関係を紹介していく。
3巻ではついに、相浦×みづえが見られる。
みづえに「実習」されながら、柤ヶ沢の考えを飲み込んでいく相浦。
この行動が澄子との距離を縮めることになるとはわからないものだ。
ハッピーエンドかと思いきや、
澄子にとっても読者にとっても(笑)オジャマな春子登場。
あからさまなヤキモチは、澄子もまた子供だったということか。
2020/11/06 17:10
経験だけでは大人になれない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Junkライカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品の素晴らしさは1巻のレビュワーがされているので、
あえてハーレムマンガとしての、主人公と女性との関係を紹介していく。
2巻のメインは相浦×サキ。
「自業自得」の相浦だったが、サキの方は楽しんでおり照れ笑いするところが良い。
個人的には相浦×カナエ。
80年代のアイドルのような髪型で描かれており、
年の頃はわからないが、相浦も満更じゃないはず。
それにしても、マサシに言われるまで澄子の気持ちを気付かない相浦は
経験だけでは大人になれないことを物語っている。