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最終便に間に合えば
著者 林 真理子
OLから造花クリエーターに転進した美登里は、旅行先の札幌で七年前に別れた男と再会する。身勝手と独占の欲望にさいなまれた苦々しい思い出は、いつしか甘美な記憶にとってかわり、...
最終便に間に合えば
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最終便に間に合えば (文春文庫)
商品説明
OLから造花クリエーターに転進した美登里は、旅行先の札幌で七年前に別れた男と再会する。身勝手と独占の欲望にさいなまれた苦々しい思い出は、いつしか甘美な記憶にとってかわり、空港へと向かうタクシーの中で美登里を誘ってくる男に、彼女は感情の押さえがたい力をおぼえるようになるが……。大人の情事を冷めた目で捉えた表題作に、古都を舞台に年下の男との甘美な恋愛を描いた「京都まで」の直木賞受賞二作品ほかを収録する充実の短篇集。
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紙の本
わずらわしさと同時に甘い予感
2009/02/06 23:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン エトセトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋に疲れたら、愛することを始めましょう。
一直線に、気持ちと行動を表現できるだけの体力時代を過ぎた頃、
記憶と感情が交差して、ほんの少しの煩わしさを楽しめるようになった男と女。
微妙な心理を大胆に、体の反応をさりげなく描いているところは、
さすがに林真理子、あなどれない。
男が読んで面白い、女が読んで、さらに面白い。
甘い予感は、女の特権だけではありません。
二人を包む情景を何気なく雪景色に照らし合わせているあたりは、
直木賞作家ならではの味わいです。
恋に、男と女に、そして愛、
間に合ううちに読んでおくべき一冊。
真理子ワールドへようこそ。
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最終便に間に合えば
2019/03/01 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
30年以上前に書かれた作品。自分はこの作品をリアルタイムで読んだ。が、内容はすっかり忘れており、読んだあと、面白かったあ、と感じたことだけ覚えている。30年を経て、再読したが、今回もやはり面白かっあ。当時の世相など思いだし、懐かしさも感じながら読んだ。年若い男女の恋愛のかけひきの感情は、今も昔もそんなに変わっていないのでは、と思った。