読割 50
電子書籍
天の階 竜天女伝
著者 森崎朝香
乾王朝炯明帝は、男児を授からず、苦悶の日々を送っていた。が、ある日、「満月の晩、星が流れた時に生まれた女子が、必ずや次代の皇帝を産む」と仙人から告げられる。やがて、国中か...
天の階 竜天女伝
商品説明
乾王朝炯明帝は、男児を授からず、苦悶の日々を送っていた。が、ある日、「満月の晩、星が流れた時に生まれた女子が、必ずや次代の皇帝を産む」と仙人から告げられる。やがて、国中から集められた娘は10人――才色兼備の娘、それを妬む娘、母を案じて泣く娘、はたまた読書好きの娘等々。後宮では、皇帝の寵を競う物語が! そして、もう一人、「竜」の宿命を負った娘がいた……。彼女達が辿る道程は、幸福へと続くのだろうか!?
関連キーワード
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
天の階竜天女伝
2005/04/03 18:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまか - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言ってしまえば、いろいろなエピソードを一つのストーリーに詰め込んだラブ推理小説といった感じのもの。ただ、推理ものとしてとらえてしまえば、質の悪いものといえよう。ストーリーは、本物の竜天女は誰かといったものなのだが、表紙から竜天女が誰なのかとゆうのは、だいたい検討がついてしまう。それをカバーしているのは、猛き竜=皇帝が表紙の人物とは違ったため、竜天女=皇太后となり得るのか、もしなり得ないのであれば、想い人と共にあるために、皇帝という最高権力者をかわすのかというところで、別の推理を働かせることができるのが救い。さらに、難点をいう。欲張って1冊の本に複数の女性のエピソードを盛り込んだため、結末のないストーリーが複数存在している。皇帝の夜の相手をするのをさけるため、ほかの竜天女、つまりはライバルである女性に自分の身代わりを頼む。頼んだ女性の結末は描かれているが、頼まれた方の女性には、結末がないなど。想像力を働かせて自分で結末を描くという方法もあるが、やはり、作者の本当のところを知りたいところ。その辺りが、評価を下げたもっとも大きな点である。もっともっといえば、竜天女に関しても中途半端な感がないとはいえない。ただ、文章力はあるので、風景、心情などの表現は上手だと思う。しかし、心情の変化が大雑把なものもあるので、自分の恋心に気づくまでの経過がなかったりする。残念。ちょっと、厳しい評価になりましたが、人物像と挿絵は、とても合っているので、読んでみてください。