読割 50
電子書籍
少女Aの殺人
著者 今邑彩 (著)
「あいつは、毎晩のようにわたしのベッドにやってくるんです。このままではあいつを殺してしまうかもしれません……」深夜放送の人気DJ・新谷可南は、養父と二人暮らしをしている「...
少女Aの殺人
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
少女Aの殺人 (中公文庫)
商品説明
「あいつは、毎晩のようにわたしのベッドにやってくるんです。このままではあいつを殺してしまうかもしれません……」深夜放送の人気DJ・新谷可南は、養父と二人暮らしをしている「F女学院の少女A」という女子高生から投書を受ける。可南が手紙の内容に該当する学校を調べたところ、『少女A』の家庭環境にあてはまる生徒は、三人いることがわかるが、数日後、そのうちのひとりの養父が、自宅で刺殺されてしまう。一見単純な養父殺しに見えたこの事件の裏には、複雑にからみあう人間関係があることがやがて明らかになり……。
絶望の中で完全犯罪に生きる希望を求めた“少女A”を描いた、長編本格ミステリー。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
少女という特別であり、普遍の存在を描く
2010/12/14 20:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
深夜ラジオに寄せられた手紙。そこには養父に虐待され、このままでは自殺するか養父を殺してしまうかもしれないという少女Aの悲痛な叫びがあった。
F女学院に該当する少女は3人。その一人の父親が殺される。
いわゆる倒置ミステリーの一種なんだろう。
と、こう書くことそのものがネタばれな感じで気がひける。
ともあれ、二転三転し真犯人に辿り着いていくあたりは、今邑彩らしくて胸にせまってくる。
特に養母が死亡し、養父と暮らしている3人の少女、彼女たちの人物造形がすばらしい。
少女は、決して弱いものではないのです。
少女は、ちゃんと地を踏んで自分で立ちあがっているのです。
これは、少女のしなやかな強さの物語であり、償わされなかった罪の物語なのだろう。
1999年に初版が出て、今回15年ぶりの文庫だそうで。
今邑氏が「行間から漂う昭和臭」と自虐的に書かれてるけど、むしろそれがよかったですよ。
紙の本
今邑彩氏によるミステリー小説の傑作です!
2020/09/17 11:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『金雀枝荘の殺人』、『そして誰もいなくなる』、『七人の中にいる』、『ルームメイト』、『大蛇伝説殺人事件』などの話題作を次々に発表されている推理作家の今邑彩氏の作品です。同書は、「養父に身体を触られるのが、嫌で嫌でたまりません。このままでは自殺するか、養父を殺してしまうかも―」という手紙が、深夜放送の人気DJのもとに届きます。差出人は「F女学院の少女A」という女子高生からでした。家庭環境があてはまる生徒3名の養父は、物理教師、開業医、そして刑事という家庭環境です。その直後、そのうちのひとりが自宅で刺殺されるという事件がは発生します。果たして、この事件は、どう関係しているのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
電子書籍
これもお勧めの一冊
2023/01/15 21:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
切ないサスペンスミステリー。なんとなく展開が早めに読めてしまったけど解決までのプロセスがドラマチックで面白かった。