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タイトルほど、大それたものではなく、すら〜っと読めました。
哲学っちゃぁ哲学なんですが、それほど硬くないです。
マーケティング論とかの根本にあるんがこの考え方なんだなぁ〜と痛感。
・お客の欲しい物を作って売る
当たり前のことですが、難しいんですよね。
この本を良さは、僕がもっと「経営」っていうものに携わってからじゃないと分からないと思います。
他の経営理論とかの本は読んで分かった気になれますが、この本はそうはいきません。
(その反面、分かった気になるのはスゴク簡単だと思いますが…)
かなり「漠然」としたものなんで。
将来、迷った時に読み返したくなる本だと思います。
何より、この当たり前のことを実践して、これだけの会社にするってことは本当に素晴らしいですね。
この本から学んだことは、
当たり前の事を当たり前の様にしなさい!
う〜ん、難しい・・・
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松下幸之助の経営哲学。
カタカナがひとつもない希有な本。
経営理念をおもいいたったきっかけ。
商売の通念、社会の常識内で仕事をすることも立派だが、それ以上のもっと高い「生産者の使命」があるのではと考えた。(15)
使命感に燃えて仕事に取り組めるようになると経営に魂がはいる。16
経営理念は一つの人生観、社会観、世界観に根ざしてなければいけない。経営者は自らの人生観や社会観を常に涵養していくことが大切(21)
彼の根底にあるのは「ことごとく生成発展の理法」(24)
使命感を認識する。事業活動を通じて人々の共同生活の向上に貢献する。この使命を遂行するには利益は不可欠。事業経営は人々の共同生活に貢献すると考えると本質的には私事ではなく公事である。(41)
判断の際は私ではなく公の立場で人々の共同生活にどういう影響を及ぼすか?を考えること(42)
天地自然の理にかなった経営は、当然なすべきことをなす、につきる。経営はきわめて簡単(48)
利益とは社会に貢献した報酬である(52) 利益なき経営は社会に対する貢献が少なく本来の使命を果たせてない。また、企業の利益の半分は税金として社会に使われる。利益がなければこの観点からも社会へ貢献できていない
世間は基本的には神のごとく正しいと考える(74)
物事がうまくいったときは「これは運がよかった」と考えうまくいかなかったときは原因は自分にあると考える。(81)
業績の良否の原因を不況という外に求めるか?自らの経営のやりかたという内に求めるか?(86)
失敗の原因は我にあり87
経営のあらゆる面において自力を中心にやる自主経営を行うこと。そういう考えが基本にあって他力を活用することを考える。自力を中心にしていれば外部の信用も生まれ、求めずして他力が集まってくる。
ダム経営を実践する。あらゆる場所に10%程度の余力を持つ。無駄はだめ。見通しを的確にした上での10%の余力。
50人に通用する経営力と100人に通用する経営力。経営力の限界をこえたら組織を二つにわったほうがいい。(103)
一業に徹する。一品をもって世界に雄飛。(110)
人を作る。どうすれば?まずはこの企業は何のために存在するのか?という経営理念。それがないと部下指導に一貫性が生まれず時々の情勢や感情に押し流される指導になる。だから人が育たない。人を得たいと思うならば、自らがしっかりとした経営理念、使命感をもつこと。それを常に浸透させる努力をすること。血肉になるまでやること。(117)
企業は社会に貢献していく公器であり仕事も公事。公の立場からみて見過ごせない、許せないことは言うべきをいいしかるべきをしかる。使命感に基づく指導。何も言わない、しかられないというのは部下にとって一面、結構だし経営者にとっても楽だがそうした安易な姿勢では決して人は育たない(119)
経営とは芸術活動。無から有を創造する。単に物を作ってるだけかもしれないが、そのプロセスには経営者の精神が反映している。見る人を感嘆せしめる内容の経営もあれば、駄作といってもいような経営もある。ここにも芸術との類似��がある。経営の駄作は芸術の駄作よりも社会的な罪が大きい。つぶれたりするとほんとに迷惑。(145)
芸術家が一人前になるための修行はとても厳しい。骨身をけずって全身全霊で打ち込む。そうしてすばらしい芸術がうまれる。経営も同じ。
経営者が経営を行う上で大切な心構えは素直な心になること。とらわれない心。何かにとらわれてしまうと人の言葉が耳にはいらない。衆知が集まらない。しかし好き嫌いという感情は人間の生来のもの。だからとらわれない素直な心をもつことは言うわやすく行うは難し(164)
禅の修行は自分の心のとらわれをなくそうとするもの素直な心につうずるものがある。
1万回、碁をうてば初段になれる。毎日、素直な心になりたいと強く願い続ける。自分の言動を反省し少しでも素直な心を涵養しようとつとめる。そうして1万日(30年)すごせば、素直なこころの初段にはなれそうだ。167
素直な心こそ経営を成功させるための基本的な心のあり方なのだ。
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まず字がでかい。(笑)
非常に読みやすい。
書かれてあることを要訳すると「常に公正であれ」ということと理解しました。
響いた点は、企業は社会の公器であり、赤字を出すことは社会的にも許されない、ということ。
企業は利益を出して社会に還元してなんぼであり、赤字を出すような企業は社会的責任を果たしていない、
と述べられています。
ともすると赤字に対して同情的な視線を向けがち、あるいは自分らが赤字になると
同上してほしいという考えになりがちですが、黒字に比べて社会に何らの還元もなく、
存在悪とする視点は新鮮でした。
逆にいえば、利益は報酬であり、最近の日本における利益を忌み嫌う姿勢について、
やっぱりおかしいよな、と率直に感じた次第です。
利益追求のみに走る姿勢は正しくないと思いますが、
正しい行いをした結果として頂く報酬とそれに伴う利益は、やはり正しいのだな、と感じました。
また、仕入先に対しても、お客様に対しても、労働組合に対しても公正であれ、とのこと。
仕入先に単に値下げを要求するのではなく、相手の利益のことも考えて最善の策を考えたり、
お客様に言われるがままに値引きするのではなく、正当な対価を主張しないと過当競争になること、
労働組合を忌み嫌うのではなく、対立しつつも、車の両輪として互いに協調すること、
などが述べられており、徹底的なWIN-WIN思考なんだなぁ、と思いました。
2時間でさらりと読めますので、お暇なときにどうぞ。
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「経営理念を確立すること」、「使命を正しく認識すること」など、経営について大事なことが20項目に分けて書かれてます。
また、おなじみの「企業は社会の公器」についても書かれています。企業の使命は人間の共同生活の向上に貢献することだそうです。今、ここまで考えて仕事してる人はどれくらいいるんやろ?
最後に、やっぱり経営においても、素直な心が大事だと書かれています。物事をありのままに見ようとする心、自分自身ももっと鍛えないといけないところです。
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一時間くらいで簡単に読めるのでオススメ。
当たり前といえば当たり前だけし、誰でも出来ることな気がしますが、素直に実践して、継続して行くのは難しいんだろうなと思う。
正しいと思うことをまっすぐにやろう!って思った。
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実践経営哲学という題名から受ける印象ほど難しくはない内容。
経営哲学を斬新な切り口で書いているのではなくてごく当たり前のこと実践することを分かり易く解説している。
パナソニックの会長である中村邦夫がアメリカ松下電器の時代からこの本を何度も読み返したそうだが、それほど当たり前のことを実践することは難しいということなのだろう。
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松下侯の経営論。人生観、社会観、世界観を養い、確固たる経営理念を固めることの大切さ、企業は社会の公器と考え、がむしゃらに儲けに走ることなく、ゆとりを持って経営に当たれと説く。そのための人づくりが大切。
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『ハーバード流交渉術』の原理原則に基づくという話を読んで、7年ぶりに再読。入社前の課題図書でした。
人が見たら知れているレベルかもしれませんが、最近は判断に迷うことが多く、何が正しいのかということは非常に難しい。迷ったときはコレに立ち返る、やってみました。
まあ、これをどう生かすか、まだまだ自分には難しいと再認識したけど、とりあえず、共存共栄に、日に新た、改めて読むと胸が痛むことが多いわ。
また、素直な心の最終章には図らずも心を洗われました。
素直な心=とらわれない心、いかに私利私欲を捨てるか、平凡な人間も1万日=約30年やったら持てるらしい。
仮に今までできていてもまだ7年、そう、自分は私利私欲の塊ですわ。先は長いぜ。。。
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わずか三人で細々と始めた事業を、一代で世界的な企業にまで成長させた松下幸之助。その成功の要因を尋ねられたとき、松下は、「経営理念の大切さ」を説くことが多かった。本書は、松下が六十余年の事業体験を通じて培った、経営理念、経営哲学ともいうべきものの考え方を、二十項目にわたってまとめたものである。松下経営の真髄が説かれた、経営者必読の書である。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
松下さんの本、これで4冊目になるのですけど、これが一番読みやすかったなぁ。
…薄さと文字量的に!笑
内容は「経営」と言われてイメージするものよりは、「気遣い」「善い考え方」とか、なんか説法に近い…というか観念的な事だと思った。
他の松下さんの本でも割と言ってたことが多かったので私としては物珍しい内容にはかんじなかったけど、むしろこれを一番最初によむべきだったか、というかんじ。
相手もやってける値引き……ってとこではっとさせられた。何かを安くして欲しいと思う時、相手がどうとか頭から抜け落ちて、とりあえず限界まで安くしてくれ!って思っちゃうけど、相手も経営していけるライン…でももしそれが適性価格に達してなかった場合達するよう協力して、値引きしてもらう…
そう最初から考えて経営してたとか凄すぎるよね。
あと、不景気でも売れるものは売れる!ってところで、そうだよなあと…
いま高い炊飯器が売れてるってよくやってるけど、不景気でもみんな欲しいものに対してお金使わないわけではないんだよね。そのお金が無い…ってわけでもいまの日本はない。
うーんすごいよねー
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決して難しい表現で語られている訳ではありませんが、心に
染みる言葉が並んでいます。実業を重ねた経営者が語る哲学は、
やはり達観したものがありますね。戦後の日本経済成長を支えて
来たのは、こうした経営者が社会的価値を生み出すことに人生を
捧げて来たからなんですね。
社会貢献とか、CSRとかいうと、なんだか大上段に構えた感じに
なりますが、自分のできる仕事に誠実に取り組むことだって、
その一歩なんだと思います。
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松下幸之助の60年の経営体験から得た哲学をまとめたもの。まさに松下の真髄ここにありという内容。圧巻は、いきなり経営理念が大事というシンプルな答えに辿り着いていることだ。それに基づいて、方策や方針は時代や日毎に変わるべきと説く。そして、国家も同じで国家経営理念がすべてだと。企業も社会の公器であるとし、社会に貢献することが使命である。生成発展する企業のあり方は、不況を言い訳にせずに、失敗の原因は我にありという謙虚な心の持ちようが大事。自力経営でまずは自力を中心にやってゆき、その上で必要な他力を活用すべき。ダム経営で、余裕やゆとりを持っておく。これらは、経営の話をしていながら、結局ヒトの話をしているように感じる。事業は人なり。職業人としても社会人としても立派な人間を育てなければならない。それを素直な気持ちでやってゆきたい。
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まあ良い本だと思う。
大事な心構えがいくつも記されている。
しかし、いまいち実感が湧かないし、
実際の仕事現場でどこまで徹することができるのか、
今のところまったく想像できない。
仕事に慣れてきた2~3年目に読むのが良さそう。
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言わずとも知れた経営の神様、松下幸之助の経営哲学をまとめた一冊。当たり前のことが多い一方で、幸之助の指す抽象的な言葉を自分なりに咀嚼して実践的に当てはめていくことの大切さを感じた。
①使命を正しく認識すること(p36)
企業の目的は利益の追求にあるように思われるが、その根本は事業を通じて共同生活の向上をはかることにある。利益はあくまでそのための“手段”であり、目的を見失ってはならない。
②利益は報酬であること(p51)
利益は会社で使われるだけでなく、税金となって国民の福祉のために用いられる。このように、利益を稼ぐことは社会を良くすることにつながっている。
だが、赤字を出すことは社会に還元する役割を果たさなくなることになるため、許されることではない。(幸之助は社会に還元する役割を“義務”と言っている。)今の松下電器ことパナソニックの現状はここから言えば義務を果たしていない。
③人をつくること(p114)
パナソニックが製品の前に人をつくっているというのは良く知られた話。では、その育てる人とはどのような人なのか。幸之助は、人を育てることを「経営の分かる人、どんな小さな仕事でも経営的感覚をもってできる人」を育てることとしている。事業部制を考えついたのもこのためだ。組織が大きくなったとしても、全体を見て仕事ができる。そういう経営感覚を一人ひとりが身につけることが、今の会社には足りていないのかもしれない。
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全員経営、素直さ、カイゼンしていくこと。
ジョブスのシンプルさやアジャイルな精神に通じる。
-引用-
★
事業経営においては、技術力、販売力、資金力、人材といった、大切なものはいろいろあるが、一番根本になるのは、正しい経営理念である。それが根底にあってこそ、人も技術も資金もはじめて真に活かされてくるし、また一面それらはそうした正しい経営理念のあるところから生まれてきやすいとも言える。
★
経営に魂が入った瞬間に事業は急速に発展した。
★
事業は人なり
どんなに完備した組織をつくり、新しい手法を導入してみても、それを生かす人を得なければ、成果もあがらず、したがって企業の使命も果たしていく事ができない。企業が社会に貢献しつつ、みずからも隆々と発展していけるかどうかは、一にかかって人にあるとも言える。
この企業は何のためにあるのか、またどのように経営していくのか、という基本の考え方、正しい経営理念、使命感というものを持つ必要がある。これにもとづいた力強い指導もでき、メンバーもそれに従って是非の判断ができるから、人が育ちやすい。だから経営者として人を得たいと思うならば、まずみずからがしっかりした使命感、経営理念をもつことが先決である。
★
経営理念というものは、単に紙にかかれた文章であっては何にもならないのであって、それが一人ひとりの知肉となって、はじめて生かされてくるのである。だからあらゆる機会に繰り返し繰り返し訴えなければならない。
★
大切なのは形ではなく、心構えである。衆知を集めて経営をしていくことの大切さを知って、日頃からつとめて皆の声を聴き、また従業員が自由にものを言いやすい空気をつくっておくということである。そういうことが日常的にできていれば、事にあたって経営者が一人で判断しても、その判断の中にはすでに皆の衆知が生きていると言えよう。
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かなり昔の本ですが、今読んでも納得できることが多かった印象です。
経営についてももちろんですが、ほかの仕事の進め方についても参考になることもあるのではないかと思いました。