まざあ・ぐうす
著者 北原白秋(訳)
ナンセンス、なぞなぞ、レジスタンス、諷刺などさまざまな要素を軽やかなリズムのうちに包み、英語圏で大切にはぐくまれてきた伝承童謡、まざあ・ぐうす。残忍で陽気で、奔放でとりと...
まざあ・ぐうす
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
ナンセンス、なぞなぞ、レジスタンス、諷刺などさまざまな要素を軽やかなリズムのうちに包み、英語圏で大切にはぐくまれてきた伝承童謡、まざあ・ぐうす。残忍で陽気で、奔放でとりとめがなく、そのおもしろさは不思議な魅力を秘め、暮らしの中に、文学の世界に深く息づいている。言葉の魔術師白秋が、愛をこめて子供たちのために訳出した幻の名著。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
血の香りがふと漂う童謡
2006/10/19 19:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マザーグースを北原白秋が訳した詩集。
*
マザーグースで何を思い出すかというと 僕は アガサクリスティーを思い出す。「そして誰もいなくなった」を代表として 彼女の探偵小説のいくつかは マザーグースから題材に取っている。
*
つまり それ程 マザーグーズの詩には 血なまぐさがあると言って良いかと思う。
*
実際「こまどりのお葬式(ともらい)」あたりを音読してみると それが良く分かる。言葉は呪文の様だ。こんな唄を聴かされれば 犯罪が起こらないほうがおかしい気がしてくる。グリム童話もそうだが 子供向けの話は そもそも残忍さが満ちているものが多いのが欧州の伝統のような気がする。
*
それにしても 白秋の訳は比類なき名訳である。マザーグースも日本では 訳者に恵まれた。そう思う。