紙の本
人外ゆえの悲しみ
2002/06/09 17:26
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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズも第4弾となり、主人公3人組の性格付けも確かなものになった。
前作に続き、本作も本格ミステリとは一味違った味付け。妖怪の少年は、人間よりも長寿であるがゆえに、心に大きな傷を負ってしまう。その悲しい過去が物語の中心であり、現実での事件はオマケのようなものだ。
今回面白いのは、“ザギ”と老貴婦人のやりとり。普通の生活ではまず使わないようなくすぐったい言葉の応酬である。よくは知らないが、社交界での会話とはこのようなものなのだろうか。
物語全編を通して、切ない話である。
紙の本
思い入れの度合い
2002/06/20 21:40
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投稿者:MIYO - この投稿者のレビュー一覧を見る
薬屋探偵シリーズ第4巻。今回は宝石をめぐっての物語。主人公はザギ・リベザル・花屋さん。
ところで、この作家さんはこのシリーズにものすごく思い入れがあるように思う。なんというか、それが凶と出るか吉と出るか…、まあ、それは人ぞれぞれなのでしょうが。
登場人物のキャラクターだけで読ませている感じがします。それはそれでいいと思うのですが、もう4冊目ですので、新しいアプローチが欲しいなあと思います。
この先どう成長するのでしょうか。
ところで、この作品にはミステリはのぞまないほうがいいですね(笑)。ちょっとジュブナイル小説的ですし。
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内容(「BOOK」データベースより)
大音響を轟かせ、きらめきとともに落下した巨大なシャンデリアは、2人の人間を押しつぶした。だが、事はそれだけではすまなかった。空っぽになってしまった高い天井―そこに、奇怪なものが吊られていたのだ。だぶだぶの服をつけ、真っ白な化粧をした道化師の死体が…。おなじみ薬屋3人組、今回の請負仕事は大変だ。
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今回も秋に驚かされました。いつも私の裏の裏を行くんですよ彼は!今回は座木さんの秘密も微妙に明かされました。リベザルの登場が少なかったのは切なかったですが。
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薬屋探偵シリーズ4。
怪盗と探偵サイドに別れちゃうあたり、おもしろかった。イェンリーの過去が切なくてほろりときちゃった。
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座木さんが可愛い!!
ココまで読んだ中で1番好きですvv
座木さんの秋への気持ちが凄く良い☆
座木さんの心の中に疼くものが素敵でした。
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座木さんが主役にも見えるけど、やっぱ締めるとこ締めるのは秋だなぁ(笑)
カイさんとのやり取りが笑えますw
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感想を書いてネタバレするコトを嫌うのでまずは「読む」ことをひたすら薦めます。
イエンリーが、萌え。
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薬屋探偵シリーズ第4巻。カイは喋らないイエンリーが『青玉』を見て声を出したことから展覧会の展示品であるサファイアを盗み出そうとする。それに協力する座木とリベザル。秋は護衛の依頼を受けていたため結果的に座木は秋に挑戦することに。
座木がリベザルに敬語を使わない理由も明らかになりました。今回は座木にスポットが当てられている感じです。
ジャンとジェシカの哀話がよかったです。秋がやはりうわてでスゴイと思わされました。中国語がほとんど理解できなかったので読みながら気になりました。英語で喋っているところなど字体を変えてくれたりしたらいいのになぁと個人的に思いました。
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薬屋4冊目。イェンリィの過去が切なくて、それが解けても未だ語らない事を決めたのは囚われてるのか振り返らないからかって思って振り返らない今の自分で在る事を選んだのかなぁ、何て勝手に思ってた。
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キャラクタの日常として生温い気持ちで読めば、事件の薄さも気にならないのかも知れないけど、イマイチどこで盛り上がっていいのかわかんない。
つーか、作られた文がぎこちなくて、私にとってはまったく響かないもので、すごく切ないんだ…。好きな人一杯居るんだから、きっと私が受け付けないだけなんだろうけど。
うーん。勿論リアルじゃないけど、リアリティもないからなのかなあ…。設定自体はいいのにね。
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薬屋探偵シリーズ第4弾:
大音響を轟かせ、きらめきとともに落下した
巨大なシャンデリアは、2人の人間を押しつぶした。
だが、事はそれだけではすまなかった。
空っぽになってしまった高い天井―そこに、
奇怪なものが吊られていたのだ。
だぶだぶの服をつけ、真っ白な化粧をした道化師の死体が…。
今回は秋に対立の立場を取るような形になった座木ですけど
元々は花花の店長のカイの依頼?から始まってて
でもそれは、イェンリイのためであったりして
結局は、みんながそれぞれに優しくて
優しさの形もそれぞれだってことがすごくわかる1冊。
とても優しい気持ちになれました。
結局は秋が勝つことがわかっているのに
勝負を挑み、負けを認めながらも嬉しそうな座木がステキ♪
女性をエスコートしてる座木に思わず悶絶!!
色んなことが少しずつわかるので、これは美味しい1冊です。
今回もグッとくる言葉がたくさん出てきました。
体内に溶けてこそ真実。
どんなに本物らしく思えるものでも、理解して
受け入れられない限り、数多く存在する事実の1つでしかない。
時間はカウントダウンされるものではなく、蓄積されるものである。
今回も薬屋さんたちは、ドキドキさせてくれました♪
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【 秋V.S座木?シャンデリア落下事件に挑む 】
読了日:2005.11.09
分 類:長編
ページ:244P
値 段:780円
発行日:2000年5月発行
出版社:講談社ノベルス
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 :薬屋3人+刑事2人
語り口 :3人称
ジャンル:オカルト風ミステリ
対 象 :ヤングアダルト寄り
雰囲気 :ライトノベル
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---【100字紹介】-------------------
リベザルに協力要請する出入りの花屋は、
「秋には言うな」と口止めした。
更に座木が加わり、秋V.S.座木の様相に!
そんな中、シャンデリア落下事件が起こり
2人が圧死、そして天井からは道化姿の死体が宙吊りに…
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高里椎奈の「薬屋探偵」シリーズの第4作です。
第3作は連作短編集でしたが、本作は再び長編です。
シリーズの簡単な説明を。
とある街の一角、まるでそこだけ時にとり残されたかのような「深山木薬店」。澄んだ美貌の少年(深山木秋)、優しげな青年(座木)、元気な男の子(リベザル)の3人が営む薬店、実は探偵事務所!?「何でも調合する」あやしげな薬屋さん。裏家業は妖怪専門のごたごた片付け屋さん。
何故彼らはそんなことをするのか?妖怪が人間と平和裏に共生していくのに必要だから。実際のところ、そんな彼ら自身が妖怪なのです。
彼ら薬屋3人組とほぼ同格扱いでレギュラーになっているのが刑事の二人の刑事。頭の回転が速いが少しとっつきにくい高遠、天真爛漫で深山木秋の大ファンの御(おき)。
彼ら5人が大体の主役といってよいでしょう。
さて、本作は5人の中でも特に座木がメインになっています。他の人々も勿論、活躍しています。これまでの作の多くがリベザルを中心に描かれるものが多かったのですが本作ではむしろ、リベザルの影が薄い印象ですね。一回休み、という感じ。
それに、座木ファンなら必読!であるのは間違いありません、何しろ貴重(?)な座木の幼年期のエピソードが出てきますからね。薬屋さんの過去、今明かされる!みたいな。
しかも、秋という巨大な壁(?)に挑む、座木(&リベザル&「花花」店長のカイ)という図式。さて、どうなりますことやら?
勿論、事件はミステリ。
これまでの路線を踏襲しています。
つまり、密室とかバラバラとか…本格ミステリ的、というか、王道ミステリ的といいましょうか、そんな事件。
今回は、これ!
シャンデリアが落ちてきて、2人圧死。
しかもシャンデリアが落ちてきた天井、がらあきですね?そこに道化師の格好をした人物がぶら下がっているわけです。勿論、遺体となってですけどね。
いかにも不可解そうで、派手で、ああ、またやってくれた!と思いますね、思いますでしょ?高里椎奈万歳!と思わず言いたくなりますでしょ?
え?ならない?そうですか。そんな貴方は、これはミステリ好きの戯言なんだと思って下さ���ませ。まったくその通り!こりゃ面白そうだね!な貴方、一緒にミステリを愉しみましょう。というか、貴方も変人ですね!同志よ!
そして最終的に行き着いた先にあったもの…、ちょっと切ない、昔話です。
なかなかふっくりとしていて、本文のボリューム以上のボリュームを感じることのできる一編に仕上がっています。幾つかの層構造がうまく話をふくらませているのですね。表現上のぎこちなさはまだ感じるのですが(なかなか抜けないですね、これが滑らかになったときには、相当良い作家になれると思うのです)ライトノベル作家、という枠にはくくりきれないような、巧妙さがあると思います。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文 章 :★★★
描 写 :★★
展 開 :★★★
独自性 :★★★
読後感 :★★★
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「オレ、悩みなさそーって良く言われるんです」
「そうですか」
「そーなんです」
(御 葉山、座木)
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やっぱりキャラもの……前作読んでからしばらく期間が開いてしまったので、登場人物の関係整理に少し苦労。これは順番どおりに読むことが必須の作品。でないと何がなんだか分からない。事件とその解決、という普通のミステリ部分もあるにはあるけれど、どちらかといえばメインはキャラ小説なんだよなあ。
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大音響を轟かせ、きらめきとともに落下した巨大なシャンデリアは、2人の人間を押しつぶした。だが、事はそれだけではすまなかった。空っぽになってしまった高い天井――そこに、奇怪なものが吊られていたのだ。だぶだぶの服をつけ、真っ白な化粧をした道化師の死体が……。おなじみ薬屋3人組、今回の請負仕事は大変だ。