紙の本
クレヨン王国
2020/11/17 20:00
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きなクレヨン王国。やはり、このクレヨン王国の12か月が一番面白いです。色彩の美しさ、言葉の美しさを堪能出来ました。
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小さい頃初めて読んだクレヨン王国はこの十二ヶ月だった気がする。文庫化して嬉しい。
ただ差別用語などが変わって一部訂正した箇所があり、また青い鳥文庫のときのものより長いらしい。
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青い鳥文庫から出版されているシリーズ第一作の初稿版(一部訂正あり)です。
家出をしたゴールデン王様を連れ戻すために、シルバー王妃とユカちゃんが12か月を旅しながら、王様の家での原因となる王妃の12の悪い癖を改めていくお話です。
色彩豊かな、素敵なファンタジーです。
私が小学一年生の頃、図書館で初めて手にした本がこの「クレヨン王国十二か月」でした。思えば、この本が本を読むきっかけであり、出会いの始まり。10年以上の時を経て、初稿版を読ませていただきましたが、小学生だったあの頃に戻ったような感覚で心はずみました。幾度となく「クレヨン王国にいってみたい!!」と憧れたものです。
大人にも読んでほしい一冊。
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新版は前のに比べるととても読み応えがあるものだった。もちろん、肉付けも前後の話もしっかりしていた。成る程成る程・・・と。私にも比較的思い当たる癖があったりして心がきゅってなる事もあったし、王妃バカだなーって思ったりもした。やっぱり、面白かったよ。新版がちゃんと出て良かった!
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青い鳥文庫では削られてしまった箇所も収録されている完全版。
小学生のときに大好きで、今読んでもわくわくした。
ユカがとても大人びて感じられた。シルバー王妃はわがままだけど、
ゴールデン王に一途なところが可愛く思えた。
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小学生のときに夢中になった本。
季節には色があって、
色にもこころがあって、
光があって闇があって、
世界はつくられていることを
教えてくれた。
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クレヨン王国シリーズの一作目。
大人になった今読んでも素晴らしい作品だなと思いました。
これを期にシリーズ集めなおしてます。
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家出をしたゴールデン王さまの行方を追って、大みそかの夜に始まる、ユカとシルバー王妃のふしぎな旅。王妃のちらかしぐせ、おねぼう、うそつき、自慢屋、ほしがりぐせ、偏食、意地っぱり、ゲラゲラ笑いのすぐ怒り、けちんぼ、人のせいにする、うたがいぐせ、お化粧三時間という十二の悪い癖を直すように王さまに言われ、ユカたちはそれぞれの月を旅しながら、様々な冒険を繰り広げる。色鮮やかなファンタジー世界「クレヨン王国」の原点とも言える傑作。
青い鳥文庫版のものとは若干違う初稿版。カットされた部分を丸々残して復活したものです。ご本人はこっちの方が気に入っておられるようで、私も同感。ダルマ裁判の部分がないのって、これ読んでから考えると残念すぎる。クレヨン王国を読み耽った最初がこれで、小学生の頃ドキドキしながらクレヨンたちを眺めたことを思い出します。四十年をへても変わらない素晴らしい作品をこうしてまた読めることが嬉しい。シルバー王妃のくせは、人間誰しも一つか二つは当てはまるもの。ちょっぴりひやっとしながら、ほのぼのとした優しい空気に染まって少しでも直せたらいいな、とか(笑)
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初めて青い鳥文庫でこの作品を読んだ時、
「世の中にこんな面白い本があるんだ!」と思う位、
当時の私には衝撃的な物語だった。
そんな素敵に面白かった物語が、
かつて華々しく書店デビューを果たす前、
「多いから百枚削れ」なんて非情な指示が
講談社より作者に下ったというドラマがあったなんて。
それから長い年月を経て、その手を入れる前の作品に
スポットがあたり、改めて読者の前に登場するなんて、
そうめったにない事なのではないかと思う。
つまり、それだけ「クレヨン王国の十二ヶ月」が
時代を超えて多くの人々に愛されている作品なのだということなのだろう。
読んでみると、やはり最初に書かれた、
本作の方が大人向けで今の私には面白い。
でも、青い鳥文庫の方もほのぼのと懐かしくて好き。
結局どちらもそれぞれ良い。
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クレヨン王国という懐かしいタイトルに惹かれた。読んだことがあった気がしたけど、よく覚えていなかった。
若干唐突だなと感じる展開で始まる物語に驚きつつも、ラストはとても素敵だった。
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王妃の12の悪い処をなおさないと帰らないと王様が家出をしてしまいます。その王様を探して王妃とユカは旅にでます。12の国を巡るのですがそれぞれの国で王妃の悪いところが原因で困った目にあうことで王妃は徐々に悪い処を改めていきます。とても分かりやすく楽しいお話でした。
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読み進めるほどに、猛省を促されるというか...この物語の根底をなすのは「人のふり見て我がふり直せ」なのでしょうが、過度に説教じみていないのでかえって目が開かれる思いです。これをただ、児童向け文学という括りで片付けてしまうのはもったいないですね。すっかり大人になったつもりでいた私には、ちょうど良いタイミングで出会えて良かった本でした。ところどころドライで綺麗事ばかりではないお話でしたが、ラストは涙があふれました。
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こどもの頃、初めて読んだ青い鳥文庫がこの作品。
なんだかんだでシリーズは半分近く持っているけれど、いちばん好きで何度も読んだのはやはり一冊目のこの作品。
その完全版を古本屋さんで見つけ、
「えー、こんなの出てたんだ!っていうか、青い鳥のはカットされてたんだ?!」
と驚いて迷わずレジへ。
その数日後、福永令三氏の訃報が…。
すぐに読むつもりでそばに置いていたけれど、なんだかしんみりしてしまってなかなか開けなかったのをやっと読んだ。
シルバー王妃の12個の悪い癖がなおるまで帰らないと家出してしまったゴールデン王様。
一年以内にお城に戻らなければ、世界は色を失い滅びてしまう。
12人(12色)のクレヨン大臣の相談を聞いてしまった人間の女の子ユカは王様を探す旅に出るシルバー王妃のお供をすることになる。
シルバー王妃は12個の悪い癖を全く悪いとは思っておらず、反省するどころか反論する。
「なんでもほしがるのは?」「フォードは自動車がほしいから自動車を作ったのよ」
「お菓子しか食べないのは?」「ライオンだってリンゴは食べないわ」
「意地っぱりなのは?」「自己主張が強いといってちょうだい」
「うたがい深いのは?」「バカでない証拠」
すべてこの調子。こども心にシルバー王妃の口の減らなさにあきれたものだ。
12色がそれぞれ治めている12ヶ月の町を王様を探して旅するうちに、悪い癖のせいでトラブルに巻き込まれたり、人のフリ見て我がフリ・・・だったりで、少しずつ変わっていく王妃。
こどものユカのほうがよほどしっかりしていて、大人の王妃が悪い癖をなおしていくのが、こどもの頃おもしろく感じた理由かもしれない。
それぞれの町のイメージカラーでいっぱいの光景や歌われる歌などは、大人になった今読んでもとても楽しい。
シルバー王妃の12の悪い癖は、自分にも身に覚えのあるものも少なくないのだけど、昔も今もまっっったく縁のないことがひとつ。
「お化粧3時間」!
読み終わってから積んでいる本の山に新刊で買った帯つきぴかぴかの同じ本を見つけた。
見たとたん、買ったときの記憶がよみがえる。
本屋さん新刊のコーナーでやはり「青い鳥のってカットされてたの?!完全版!これは買わなきゃー」と迷わずレジへ持って行ったんだった…。
同じような経緯で重なって購入した本が入っている紙袋に古本屋さんで買ったほうを、そっと加えた。紙袋はそろそろいっぱいになる。
これは、きっとこの先もなおらないわたしの悪い癖だなぁ……。
(悪癖というよりトシのせい?というのは悲しくなるので考えずにいようっと)
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なんで削ってしまったのかととても残念に思う。青い鳥文庫のものも十分に美しい世界だったがこちらの方がやはり色鮮やかに書かれているし、物語も力強い。初めて読む方は是非こちらを読んでもらいたい。
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クレヨン王国シリーズは日本が誇る一大ファンタジーシリーズ。
(個人的には佐藤さとるのコロボックルと他の追随を許さない双璧だと思う)
小学生の頃から大好きで大好きで、大人になった今でも新刊を見かけるとつい買ってしまう私。
(最も好きなのはやっぱり「月のたまご」)
シリーズで最初に読んだのはやっぱりこれ。
王妃の悪い癖を直してもらいたくて家出したゴールデン国王を追ってシルバー王妃とユカちゃんがクレヨン王国を旅する話。
人形の町で出る料理に憧れてみたり、走り貝で海と空を交互に走る様子を思い浮かべてみたり。
青い鳥文庫収録時削られた部分も復活して、大人が読んでもワクワクする文字通り色鮮やかな夢と冒険のつまった物語。
約100枚の復活部分に「あ、ここ前はなかった!」とわかってしまう辺り、当時からものすごく読み込んでたんだなぁなんて。
シルバー王妃はシリーズ通してのレギュラーだけど、この十二か月の旅の彼女がやっぱり一番魅力的!
三木由記子さんの絵が画集を買ってしまうほど大好きだった私はイラストが違うのがちょっと寂しかったのだけれど、まえがきを読んでこの挿絵でなければならない理由があったのかと納得。
文庫になって大人でも手に取りやすくなった今、もう一度クレヨン王国で冒険の旅をするのもいいのでは?
1作だけと言わず、シリーズ全作文庫化希望!!