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映画は“女優”で見る! 映画生活を楽しくするススメ
著者 秋本鉄次 (著)
映画を見るなら監督でもテーマでもなく“女優”で見るという筆者が、なぜ“女優!なのか、“女優”で映画を見るとはどういうことなのかを伝えてくれます。女優のヌード小史やボンドガ...
映画は“女優”で見る! 映画生活を楽しくするススメ
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映画は“女優”で見る! 映画生活を楽しくするススメ (SCREEN新書)
商品説明
映画を見るなら監督でもテーマでもなく“女優”で見るという筆者が、なぜ“女優!なのか、“女優”で映画を見るとはどういうことなのかを伝えてくれます。女優のヌード小史やボンドガールについての蘊蓄、そしてキム・ベイシンガー、アンジェリーナ・ジョリーら、筆者の偏愛する女優たち48人についての独断と偏見によるコメントなど、“女優”への愛にあふれた一冊です。
著者紹介
秋本鉄次 (著)
- 略歴
- 1952年山口県生まれ。フリーの映画評論家。レギュラー執筆誌(紙)は『SCREEN』『日刊ゲンダイ』『キネマ旬報』『読売新聞』夕刊、『DVDビジョン』など。
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紙の本
キャサリン・ロスは出てこないけど
2009/01/29 08:26
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねえねえ、おにいさ~ん。 (えっ、オレ?オレってもうオジサンなんだけどな)
若くて、可愛い子、好きでしょ? (まあ、嫌いじゃないけど)
いいお店があるんだけどな~ぁ。 (マジ? ホント?)
甘い誘惑嫌いでもないし、表の看板みたら、「女優」。 (おーぉ、雰囲気でてるじゃない)
店内にはいれば、それっぽく照明は暗く、その闇の中で蠢く影。 (いいんじゃあない)
でも、なんだかおかしい。これって、もしかしてシワ? 煙草の火の向こうに浮かぶのは、・・・ギャーーーァ。
こういうのを「看板に偽りあり」という。
映画評論家秋本鉄次氏のこの本も、はっきり言って「看板に偽りあり」である。
だって「映画は“女優”で見る!」といわれたら、誰だって、オードリー・ヘップバーンだとかキャサリン・ロス(これは私の好みですが)とか出てくると思うじゃない。
それこそ女優史に残る名女優がゴマンといるだろうに、この本にはその片鱗さえも登場しないのだから。
登場するのは「パツキン」(これ、金髪っていうことですよ)女優に肉体派女優ばかり。もう完全に秋本氏の独断と偏見の女優群のオンパレード。
しかも、「こう見えても、ボクは英文学科出身で、昔はブンガクだって紐解いていたんだぞ。まあ、オネーちゃんの紐を解くのも好きだったけど。ぶわはっは」みたいな軽佻浮薄言語が飛び交い、秋本氏の芸風満載なのである。
騙された、金返せ、といいたいところだが、もうメチャクチャハチャメチャに面白くて、読んだあとは完全爽快。満腹快便。空中遊泳。
そりゃあ、オードリーよりシャロン・ストーンだよな。「氷の微笑」を何度スロー再生したことか。
自身の深奥にある本能を目覚めさせてくれる一冊であることは間違いない。
「映画って貴方にとって何ですか?とはよく聞かれる質問だが、それは“刺激”です、と答えている。“女優”は最も美しい“刺激”なのである」と「あとがき・・・のようなもの」に書かれているが、「刺激的な女優愛」に満ちた、この本は快作というしかない。
キャサリン・ロスは出てこないけど、アンジェリーナ・ジョリーが出てくるから、許しちゃう、ゴキゲンな一冊なのである。
◆この書評のこぼれ話はblog「ほん☆たす」で。