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会話は「最初のひと言」が9割
著者 向谷匡史 (著)
人に会うのが怖い、あがり症、話ベタ……“コミュニケーション弱者”救済の書。あらゆる相手との会話で最も重要かつ成功の鍵を握るのは、優れた話術でも芸でもお笑いのネタでもなく、...
会話は「最初のひと言」が9割
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商品説明
人に会うのが怖い、あがり症、話ベタ……“コミュニケーション弱者”救済の書。あらゆる相手との会話で最も重要かつ成功の鍵を握るのは、優れた話術でも芸でもお笑いのネタでもなく、要所とタイミングを外さない「最初のひと言」だ。各界のトップたちにインタビュー取材を続け、他方で僧籍を持ち、さらに空手家として武道にも精通する著者が、社会人なら避けては通れないあらゆる場面での会話を制する、“最強のひと言”を伝授!
著者紹介
向谷匡史 (著)
- 略歴
- 1950年生まれ。広島県出身。拓殖大学卒業。週刊誌記者などを経て作家。浄土真宗本願寺派僧侶。保護司。日本空手道「昇空館」館長。著書に「30代いま、何をすべきか」など。
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紙の本
豊富なシチュエーションでの会話術を説いた本。初級者から上級者まで読む価値あり
2011/08/05 15:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「最初のひと言」が大事だと著者はいう。心理学でも最初の3分か4分のファースト・インプレッションですべてが決まるとよくいわれる。だが、著者が強調しているのはしぐさや表情だけではない。「最初のひと言」だ。
「最初のひと言」とは、芸人の「つかみ」と同じ。そのひと言で会話の相手を引き込み、人間関係を構築すうためのテクニックである。
そう「最初のひと言」とはテクニックなのだ。「つかみ」とは、芸人が考えに考え抜いて、修練をつんで習得した「芸」そのもの。なんせ芸人は最初の「つかみ」でお客さんのココロをつかめなければ、その場ですべってしまい、その後の展開がきわめてむずかしいものとなってしまう。これは講演者でも同じことだ。
著者がこの本で扱っているのは、仕事の場で初対面の相手といかに会話を成立させ、良好な人間関係を築いて結果につなげるかかという「言語テクニック」の話である。また、厳しい交渉事においていかに機先を制して自分に有利に事を運ぶかについての実践的指南でもある。
1950年生まれで、僧籍をもち空手道場も主催し、取材ではヤクザ関係者とも多くかかわってきた人だけに、人間を見る目は厳しくかつ優しい。上下関係がないがしろにされがちな現代だからこそ、その人情の機微に熟知していれば、間違いなく一頭地を抜くことのできるテクニックが満載されているわけだ。じっさいに自分が「目上」の立場にたったとき、著者のいうことが十分に納得できるようになる。
初心者向けに書かれたようなことが触れられているが、中身はかならずしも初級編ではない。かなりの上級編も含まれた内容になっており、これ一冊を読んだらおしまいというわけにはいかない。この本で扱われた場面をイメージしながら、アタマのなかでシミュレーションしてみるのもいいだろう。
「話し下手」だと思い込んで悩んでいる人だけでなく、すでにベテランだがアドバイスを与える立場の人も、自戒の意味を感じながら読むことができる内容である。読む価値のある本である。おすすめ。