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あがない
著者 中野順一 (著)
「ほんとうのおうちに行きたい」五歳の一人息子恭平の言うまま、〈ほんとうのおうち〉を訪ねることとなった祐子。拡張型心筋症で移植を受け、ドナーの家族に感謝の意を伝えようと手を...
あがない
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あがない (徳間文庫)
商品説明
「ほんとうのおうちに行きたい」五歳の一人息子恭平の言うまま、〈ほんとうのおうち〉を訪ねることとなった祐子。拡張型心筋症で移植を受け、ドナーの家族に感謝の意を伝えようと手を尽くす杏奈。恭平が〈ほんとうのおうち〉に着いたとき、杏奈がドナーの家族と禁断の対面をしたとき、人生の歯車が狂い始める。彼らを繋ぐ、隠された過去の傷痕とは?
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紙の本
被害者の生まれ変わりと真相
2018/12/24 21:00
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
拡張型心筋症により心臓移植によってしか助かる見込みのなかった香月杏奈。幸いドナーが現れたことによって生きることができた。この杏奈が本作の基本的な主人公である。一方で殺害された稲富義男の人格を有する、すなわち生まれ変わりであるとされる5歳児小柴恭平の母祐子が2人目の主人公である。そして義男の妻であった咲子が3人目の主人公であり、この3者の視点がめまぐるしく切り替わる。
義男と咲子の関係が悲しい。義父との同居に抵抗感はあったものの、仲良く暮らしていた稲富家。義父の死によって2人の生活が堪能できるかと思いきや、父に孫を見せることができなかったと感じていた義男と咲子の仲は冷え込んでしまう。しかし箱根旅行に行く計画があがり、仲を取り戻そうとした矢先の事件であった。真相が暴かれ、義男の人格が消える間際の2人のやり取りが救いである。