昼も夜も

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投稿者：シュウ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の尚都とレーサーの志賀の関係が微妙にいい。
最初の出会いは尚都にとって最悪なものだった。バイクレース初参加の為に
自分勝手な走りをしてしまい迷惑をかけた事を、憧れのレーサーである志賀に咎められてしまう。志賀は悪気はなかったのだが、尚都はショックを受けてしまい尚都にとって志賀は苦手な人になってしまう。でも実は志賀はレースに初参加していた尚都に惹かれていたんですね。
志賀に叱られた尚都はその後、志賀に会っても避けようとするんだけど、志賀が尚都を追いかけるんです。そのやり取りが、なんかイイんです。もうその時点で志賀は尚都に惚れている事に薄々気が付いている。でも、尚都はファンとして志賀が好きの域を出ていない。志賀は大人で落着いた印象なんだけど尚都に関しては尚都が寝ている時にキスマークをつけてしまったりと、結構暴走野郎。そのギャップも志賀が如何に年下の尚都に惚れてしまったのかが分かって最高。そして、２人は結ばれるのだけどその後の志賀の事故によって、関係が悪くなってしまう。でも、その最悪な状況でも年下の尚都に一番弱い自分を見せたりして甘える志賀。ただ、尚都は高校生なので志賀に頼られても困惑してしまうんです。尚都は志賀を避け始め志賀は一人黙々とリハビリを続ける日々を送る。その間、尚都は志賀に嫌われていると思っているのに、志賀はレースに勝てば尚都が戻ってくると信じてレースに出場するんです。志賀は寡黙でクールな男なんだけど行動とか気持ちがもう尚都に夢中と言うのがすごく伝わってきて萌えました。尚都と仲直りした時なんて自分の泊まっているホテルで早速、尚都を抱くわ次の日のレースでは好成績を出すわで「尚都」が志賀の精神面に影響を与えていると言うエピソードがてんこ盛り状態でした。２人が仲直りをした後に記者から２人がインタビューされるんだけど、志賀のインタビュー時は尚都の手を握って尚都が勝手に歩かないように拘束しちゃうし。年上のクールな男が年下に夢中な感じが楽しめる１冊でした。