商品説明
「我が名はラクス、光の王」――唐の都・長安から遠く離れた辺境に、蛮人たちの理想国家が誕生した。眩いカリスマ性で人々を魅了する、謎の素顔の若き王。彼がプロポーズした相手は、なんと僕僕なのだった。いつもクールな美少女仙人の心が、悲しすぎる愛の記憶でグラグラ揺れる。先生、本気なんですか……。お待たせ最新作!
著者紹介
仁木英之
- 略歴
- 1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を海外で過ごす。「夕陽の梨」で歴史群像大賞最優秀賞、「僕僕先生」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。
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紙の本
僕僕先生の正体、本体が明かに
2011/06/04 21:20
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作から書き下ろしの中編になった。これまでのこの僕僕先生のシリーズとは、かなり多雰囲気が違ってきたように感じる。前回から続いてかなり凄惨な面も出てきた。その過程で僕僕先生の正体、本体が明かになってくる。
舞台は雲南省からチベットとの境界線辺りの高原のようである。王政や帝政に反対し民主制か原始共産性社会的な理想社会的国家を作ろうとする青年が登場する。しかし、その理想と行動の裏にあるのは?、という展開になる。舞台の背景設定には、現中国の政治情勢との関連も読み取れそうに感じる。とはいっても話の中心にあるのは、やはり登場人物たちの思いやりである。次の舞台はチベットであろうか。旅の一行に少女が一人加わった。