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こじらせてるということじたいが恥ずかしいというか、こじらせてますと宣言することさえできない自意識過剰だから、この本よんで痛いこと痛いこと。最後の対談の年末決算的な告白に激しく共感した。駆け引きできる勇気がないくせに玉砕する覚悟はある。というところ。
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仕事をするまでの下りは、いわゆる学生時代のヒエラルキーに
苦しんでいた自分としては、まるで私の心を代弁してくれているのか!と
目からウロコのようだった。
でも結局はそれって自分はこんなじゃないはず、もっと私をわかって、
周りは私のこういうところがいやなんだろうなとか、必要以上に
自意識過剰だったんだよなぁと今なら振り返ることができる。
でも、あの頃は無理だった。
そして、どっかでねじれてねじれにねじれまくって、何だか
「私何も気にしてないもん」という女になっていた。
結局、こじらせを整理できなかった結果なのか、どうなのかわからない。
仕事を始めてから、後半は彼女の心理を理解するのに疲れてしまって、理解不能になってしまった。
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テレビでも「こじらせ女子」というのがあって先頃話題になったが、どうも本書はそのことばの発案者らしい。ぼくは読んだことがないが、まみさん(これはペンネーム)はAVの分野で批評を書いたり、映画を撮ったりしているらしい。「弟よ」というブログは弟へのAV案内だという。まみさんは今はAV批評ではそれなりに知られた人で、本も何冊か出していて、ネットを見るとサイン会もやっているようだ。そんなまみさんは、もとはと言えば、女に生まれながら、顔も胸も肌も自信がなく、ひたすら劣等感にさいなまれて育っていった。そんなまみさんに転機が訪れたのは、大学受験で九州から上京し、ホテルでアダルトビデオを見たことだ。AVというと男しか感じない、見ないと思われているかもしれないが、まみさんはそこからこの世界にはまり込む。とは言っても、まみさんにとって学生時代はずっと暗黒の時代。そんなまみさんの人生を変えたのは、大学時代の友人の彼氏と寝てしまったことである。それは友人を裏切ることではあるが、新しい世界の始まりでもあった。それをきっかけに男にはまりだす。しかし、さらに彼女を飛躍させたのはバニーガールのアルバイト。そこで彼女は女の「もて」が決して顔だけではなく、本当は性格だということを知る。さらにさらに、彼女が正式に働いたのはなんとAVの雑誌だった。そこで、彼女は編集長にほめられ、自分の才能に目覚めていくが、それもやがてマンネリ化する。やめて古里に帰った彼女が復帰するのはフリーのライターとしてであった。フリーになって気づいたのは、それまでにきびだらけだった肌がキレイになっていたことだ。人から「美人だね」などと言われるようにもなった。つまり、彼女は集団のストレスから肌荒れを起こしていたのである。そして、そして、彼女は自分をすなおに女と認め、女に自分の仲間を見つける中で自分自身のこじらせを修復していくのである。
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途中までは「俺がおる!」と思いましたが、最後の対談で男は仕事とモテが同時に上がるとか言われて、自分の場合もっと根が深いのかもと思いました、まだまだ頑張れってことかい!?
こじらせ系は自己分析して色んなコト改善しちゃうとか、結構努力してるとは思うんですが、一回落ちなくても良いトコまで勝手に落ちたのが悪いので、自業自得という結論に至りました。
生きることがただの懺悔にならないように小さな目標達成を少しずつやってくしかないですなー。
自分で勝手にダメになった、って言葉には首を縦に振るしかなかったっすねー。
前向きで、ちゃんと確実に前に進んでるのに「なんでまだそんなところにいるの?」って人は触れてはいけないイタい時期があった、ということで。
まわりに結構こじらせ系が多い気がするんだよな。このレビューに何か感じるものがあれば、この本読んでいただくのが吉かと思います。
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面白かった。本当に痛いなあってくらいにこじらせてる人なんだけど、一生懸命考えて生きてる点に好感が持てた。最近亡くなってるのを知って残念に思う。この本の中にいろんな知ってる女の人達の姿を垣間見たような気もした。久保ミツロウとの対談もとても面白く、kindle unlimited で適当に読んだにしては良かった。
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異性を欲情させることが自分の存在価値だと信じた女子の苦闘を書いているが、「他者の価値観を内在させてしまった者の生きにくさ」という視点から見れば、男女を問わず多くの人の共感を呼ぶ本だと思う。
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久しぶりに、人間の、というか女の、本音を書いた文章を読んだ気がする。
ここまで赤裸々に書かなくても…なくらい、女子をこじらせてしまった筆者ネガティブでどろどろとした感情とこじらせ街道を突っ走ってきた(黒)歴史がありのまま描かれている。
私だけじゃなかったんだ!という安堵感と、そこまで卑屈にならなくても…というちょっとイタい感じと、色々ごちゃまぜになったというのが素直な感想。でもそれが自然な感情なんじゃないかと思ったし、最近はあまりに綺麗な文章にばかり触れていたことに気付いて逆にすっきりした。
コンプレックスというものはなかなか困ったもので、他人からみれはたいしたことなくても、自分がそう思えばそうなってしまう。早い話が思い込みなのだけれど、気にしなければいいなんてそんな簡単なもんじゃない。それができればこじらせてなんかいない。
こじらせ方は人それぞれ、それぞれのこじれと葛藤とジレンマの中で戦っている。こじらせながら戦いつつも、自分は自分という人間からは逃れられないのだから、自分とは一生付き合っていかなければならないのだから、長所も短所もひっくるめて、自分をありのまま受け入れられるようになれたらいいなと思う。
☆5つけましたが、誰が読んでも面白いという類のものではないと思います。刺激強めなのでご注意。
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女ながらに幼少期から過剰な性欲を抑えられず、でも厳しい両親の元に育ったため色々と抑制された思春期を過ごしてきた著者が大学受験で東京のホテルに宿泊したときに人生初のAVを鑑賞する機会に恵まれ?まんまとAVにはまってしまい、大好きなAVのライターになるのね、その著者の幼少期から今までのノンフィクションノンストップ自叙伝的な・・・
彼女のコンプレックスは半端じゃないけど、人は誰でもコンプレックス持ってるから共感できるところはあるはず。
女ながらにそこまでブッチャけてしまう勢いと根性はアッパレ!見習いたいとこだね、でも私は一般人だからそこまで突き抜けるのは無理だw
ぶっ飛んでるのにだいぶピュア(真のピュアな人が聞いたら怒るかもw)、赤裸々の極みです。
文章のテンポがいいからすぐ読めます。
嫌いな人は大嫌いな本だから気をつけてね。
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最終章「当たり前の解放」と久保ミツロウさんとの対談でわーーーっ私のことが書いてあるーーーっとなった九州長女系こじらせ喪女(30)
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非モテからなぜか「職業AVライター」に。「女子」という生きづらさを描き出す、平成こじらせガール漂流記。久保ミツロウとの特別対談も収録。ポット出版ウェブサイトでの連載「セックスをこじらせて」に加筆修正し書籍化。
分類上は個人伝記。へぇ。
今さら感がありますが,読んでみました。
自分もなんやかんやとこじらせているので(いい年して)共感できるところが多くて・・・。
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AVライターである著者の半生が包み隠さず語られている。5w1hなんで生易しいものではなく、親が読んだら1週間は寝込んでしまうくらい曝け出されている。読了後、酒場でこれまでの人生を語られたような気分に…。こういう本を手に取るくらいですから、ワタシもいろいろこじらせているわけです。ですから、共感ポイントが多々ありまして、図書館で借りた本にも関わらず赤線をひきたくなる衝動に駆られながらも読み進めていたせいか、読むのに相当時間がかかりました。そうそう、「モテキ」の作者・久保ミツロウさん(女性)との対談もありまして、もう仲間に入れてほしいくらいでしたよ。ネタバレという名の総括ですが、著者は女性に生まれたこと自体がコンプレックス。ですから、今後もこじらせ街道を驀進してゆくに違いないのですが、こじらせ隊の一員としては本当に幸せになってほしいです。人よりも何倍も不器用で、だからこそ、自我の蟻地獄にはまってしまうわけですよ、こじらせ隊は。きっと。
最後に、久保さんの名言を。これでちょっと救われた気がしたんです…。会社員だけど一応ライター職だし。すっごい大事に育てられたのに、どこでどう歪んで今に至るのかは当人にもわかりません…座右の銘にしようかな。
「たとえ今が辛くても『あれはいつかネタとして昇華できる』っていう面白い出来事があると、文筆業はいいんじゃないかな。こじらせてない人って、あんまり表現力がない気がするんだよね。表現できることが自分の幸せだとしたら、こじらせるのは才能だと思う」
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超こじらせてた頃を思い出した。
思いだしていたら、まだ全然こじらせ中なことに気付いた。
ワガママも矛盾も見栄もしたたかさも
宇宙より大きく抱えている女子が、それでも好き。超めんどくさいけど
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こじらせ系女子って言葉を最近耳にするようになりましたが、この著者が発信し始めた言葉のようですね。ただ、この作品はこじらせ系女子の特徴やパターンを説明したものではなく、ひたすら自分の過去から現在までをじめじめと過度な自嘲を込めて書き連ねています。ポップな表紙と内容の暗さのギャップはかなりありますが、世の中にはこういう人もいるんだーと他人事として面白く読めました。
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思春期以降みずからの女性性にすっかり自信を喪失した著者は、「女子をこじらせて」…つまり女性としての自分を持て余し迷走を続けた結果、AVライターなる職業に就くことになる。さらには“美人ライター”なんていう称号まで与えられ、すっかり「女性失格」の汚名を返上したはずなのに、それでもまだ逃げられない「女性とは/私とは」という問い。
巻末は漫画家久保ミツロウとの対談。
最近オンラインマガジン等で「こじらせ女子」という言葉をたまに見かけ、ちょっと気になって記事を読んでみたら…「こじらせ女子」って思いっきり私のことじゃん!!!これは何としてもこの言葉を生んだ本を読まなくては、ということで読んでみた。
結論から言うと、オンラインマガジンで「あるある」的に、つまり適度に人々からのシンパシーを獲得できる程度に懐柔された内容とは違い、著者の半生は同じ「こじらせ女子」の私から見てもかなりイタい。著者もあとがきで「私の屍を超えてもらうために書いた/こじらせたって誰も助けちゃくれないんだし、みんな頑張って」という主旨のコメントを書いており、確かにこの屍なら越えられそうという気がしてしまう(笑)。
この本の収穫は、本編以上に巻末の久保ミツロウとの対談(しかも主に久保側の発言)だった。
「こじらせて自省を重ねた人間は、自分を表現できるようになるから、こじらせるのも一つの才能(こじらせたことが無い人の文章はつまらない、とも言ってたっけ?)」っていうのが、本来、こじらせたことのある人間が辿りつくべき境地だと感じたし、著者は久保に対して随分上から目線で語ってたけど、傍から見ると久保の方が自己分析度合いは上という印象を受けた。
蛇足だが、久保が言う「なんでこの程度の女が彼氏連れて…」みたいな気持ちや「年末総決算的な恋愛幕引き」は、悲しいほど身に覚えがあるので深く反省した。。。
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最初「美人AVライター」による作品かと思ってたんだけど、読んでみると、想像以上に、ほんとに女子をこじらせている人だなぁ……と思いました。すごい。
ただ、直裁的に綴られているが、過去のイメージが一点化してしまって、揺らぎを楽しめない所がある。
最後の対談を読むと、とても表現が豊かでユーモアもあるので、いつか過去のことについても明るく語ってくれないかなぁと思ったりもする。
そのときには、男子のDTを超える女子の何かが出てくるんじゃなかろうかと思う。楽しみ。