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2013/04/21 00:17
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投稿者:フランクリンプランナー - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランクリンプランナー
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「U理論」「ワールドカフェ」等につながる考え方だと理解しました。領土問題が深刻化している今、本書が多くの人に読まれることを願います。識者の耳触りの良い意見の前で思考停止することなく、また、一見勇ましい「反応的な」行動を控え、根本的な解決に向けた対話の道を探りたい。
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第3の案とは、要は止揚(アウフヘーベン)のこと。つまり、合い対峙する2つの事象をより高次の1事象に統べることにより、不要な対立を避け、重要な結果を導き出すことである。これの実践方法をこと細かく、また事例付き解説でするのが本書である。 Win-Loseにも、Lose-Winにも、Lose-Loseにもならずに、Win-Winとなる第3の案を探すことができれば素敵だと思わないだろうか? もし、そうしたいのなら本書を読むべきだろう。役に立たない理想論とは一線を画し、本書は本物である。というもの、どうしても第3の案が見つからない相手がいることを認め、その場合はノーディールを選択肢としているから。また、当然ながら、この作者が7つの習慣のコヴィーであることも見逃せない。ビジネス・パーソンならずとも、必読の書といえる。
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Win Winの関係をもっと信じられるようになったし、そのような関係を築きたいとより思うようになった。
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Win-Winを超えた概念。Win-Winは結局の所、双方ともに妥協が入り、落としどころを見つけるやり方にすぎないが、第3の案は妥協ではなく、全く新しい解決を模索しようとする方法であり、パラダイムを変えなければそこにたどり着けないとする。考え方は非常に納得性があり、理想論的にも思えるが、実際にそのような事例も多くあり、特別なものではないことは理解できる。
しかし、シナジーを起こす第3の案を導きだすのは、当事者双方の意識改革が必要なため、非常にハードルが高いと感じる。
その為のツールとして、トーキングスティックや傾聴のスキル等が必要である。それらのツールを活用し、安心な安全な対話の「場」と「キッカケ」が設定できれば、やってみる価値はある。「対話」「多様性」、そして各個人には、自分を知ること、相手を知ること、謙虚さが求められる。読む価値のある一冊だと思う。
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やるかやらないか、AかBかという二項対立の問題から第3の案へ至るための方法・考え方について、本当に数多くの事例を交えて紹介した本。
なかなか本質的で素晴らしかった。ただ、時間の関係もあり、飛ばし読みとなってしまっているので、また時間があるときに熟読したい一冊。
<メモ>
・第3の案を探すパラダイム 自分自身を見る→相手を見る→相手の考えを求める→相手とシナジーを起こす。
①自己認識 自分の思いこみを明らかにする。他者に対して誠実になる準備ができる
②無条件の肯定的関心 相手を一人の人間として尊重する。
③共感的理解 相手の考え方の根本までいき、真に理解すること。
・SeeDoGet 物事をどう見るかが、行動をきめ、結果が決まる
・自分自身を見つめると自分の文化的傾向がわかる。自分は限界があるが同時に無限界であるという創造的なパラドックスに気付く。
・視点 自分の文化的なプログラミングは考え方にどう影響を与えているか 本当の動機は何か 前提は正しいか 前提のどこがどう不完全なのか 本当に臨む結果に貢献しているか
・真実の断片を多く持っているほど、多くの物事をありのままに見られることを知っている。「対立を問題ではなく、機会としてとらえること」
・シナジーに到達する4つのステップ
①あなたも私も考えたことのない効果的な解決策を探してみないかと問いかける。
②よりよいアイデアはどのようなものだと思う?と質問する。それによりすべきことの明確なビジョンができ、全員が満足できる結果であるかどうかを評価する基準-両社の要求を上回る基準-が定まる
③基準を満たす解決策を件とし始める。自分たちのアイデアを正反対にしてみたりする。極端な可能性を検討できるかどうかがシナジーの成功の鍵を握っている。
④興奮状態になれば、シナジーに到達している。
・公平を求める気持ちは信頼関係の敵。成功基準作成時には関係者全員が参加しているか、可能な限り多くのアイデアを得ようとしているか、本当に求める結果は何か、なすべきことは何か、凝り固まった要求からよりよい結果に何かに視線を移しているか
・対立は人が自分の仕事を本気で考えているときにおこるもの。
GET→Gain 利益、得てしかるべきもの
Emotion 感情、気持ち、アイデンティティ
Territory 縄張り 部下、予算、専門知識
このGETがシナジーの障害になる。
・プロトタイプ 解決策のスケッチ、モデル、模型、草稿など。
カウンタータイプはこれを物事をさかさまにして考え、前提を疑い、従来のやり方をひっくり返したもの。
・家族は社会における第一かつ重要な組織。愛、人格、社会的、個人的責任を育てる土台である。
・ポジティブチケット 通常、警察は悪いことをした人にチケットをきるがいいことをした人に褒美のチケットを与えること
・ニーチェは「生きる理由を知る者は、およそどんな生き方にも耐えられる」という言葉を残している。
・幸福を長く続かせる鍵は奉仕であり、 奉仕こそ、人生の真の成功を測る基準
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七つの習慣の内容を追補している内容。
本書は、相手と自分のコンセンサスについてが中心。
七つの習慣でいうのであれば、win-winの関係が関連することでしょう。とはいえ、相手とその関係を築くために何をしましょうかっていうことが重点。
第三者の案ということで、
第一の案、私は自分自身を見る、私はあなたを見る
第二の案、私はあなたの考えを求める
これだけでは、1か0で、そこから、その先の解決案。
私はあなたとシナジーを起こす
二者択一から、第三者の案を選択しましょうというのが、本書でいいたいこと。
そうすれば、1プラス1が100にも200にもなるという建設的なコンセンサスに向かうための方向性を記した本です。
対象も章ごとにまとまっていて、
家族、職場、政策、学校などなど、あらゆる意思決定をする場で活用、応用できるようになっています。
実践は難しいですが、大切なことだと思います。
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7つの習慣で有名な著書の新刊です。7つの習慣同様、著書も必読の一冊です。著書は70歳を超えているので、もはや新刊は出ないかなと思っていましたが、新刊が出て驚き、実際に読んでみて再び驚き、あまりの大作に圧倒されました。勝つか負けるかではない第3の案をキーワードにして、仕事や家庭、社会に至る世の中のあらゆる物事において解説してくれます。
7つの習慣を先月再読したきっかけのひとつが著書です。新刊を読む前に、7つの習慣を再読しようと思い、ブログにも書評をまとめました。7つの習慣を再読して初めて気付いたことがあり、実は7つの習慣の中でも第3の案というキーワードが出てきていました。以前から著者は第3の案という考えを持っていたことが分かります。7つの習慣では、数行触れているだけで詳細な説明はしてありません。その第3の案という考えを500ページに渡って説明しているのが著書になります。
著書の構成としては、まず第3の案という考えについて解説をしています。その後の章で、職場、家庭、学校、法律、社会、世界、人生とあらゆる対象に第3の案の考えを適用して、読者に第3の案の凄さを語りかけています。著書の内容が非常に充実しているので、7つの習慣同様、何回かにわけて書評をまとめようと思います。
7つの習慣との関係について、まず説明しておきます。著書と7つの習慣は補完関係にあると思います。7つの習慣は自分自身の問題、他者との関係の両方について解説していましたが、どちらかと言うと自分自身の問題に重きを置いた内容となっています。一方、第3の案は、他者との関係に特化した内容となっているので、理想的には2冊両方読む方が好ましいかもしれません。
早速、著書の解説です。1章はプロローグであり、本格的なスタートは2章からになります。2章で第3の案の説明を100ページに渡って解説しています。3章以降は各論なので、2章だけ読めば、著書の概略はまずはつかめると思います。
第3の案とは何か、著書では冒頭にこう説明されています。
私たちが直面する最も厳しい問題、とても解決できそうにない問題も解決できる方法がある。人生のあらゆるジレンマや根深い分裂を突き抜ける道がある。前に進む道がある。それはあなたのやり方でも、私のやり方でもない。それらを超えるやり方である。これまでだれも一人として思ったこともないほど効果的な方法である。私はその方法を「第3の案」と名づけている。
私の案、あなたの案のどちらかの2者択一ではない全く別の案、すなわち私たちの案が劇的に物事を解決してくれる、著書ではそのように説明されています。
第3の案を探すパラダイムは次のようになります。
①私は自分を見る
②私はあなたを見る
③私はあなたの考えを求める
④私はあなたとシナジーを起こす
このパラダイムは、第3章以降の各論でもたびたび登場します。第3の案を導くために、このパラダイムを用いて考えることができます。
このパラダイムで重要でかつ最も困難なのは、①と②だと思います。自分と相手の利害を��えず、身にまとっていた肩書き、固定観念、習慣、過去の伝統を全て取っ払って、ゼロベースで自分と向き合い、相手と向き合うことです。言わば、自分自身のアイデンティティーを全否定することになりかねないので、困難がつきまといます。しかし、そこまでさらけ出さないと、相手も親身になって心を開いて話をしてくれません。
そのハードルさえクリアすれば、あとは輝かしい道が開けます。お互い腹を割った状態で相手に意見を求め、これまで思いつかなかったようなアイデアが浮かび、2者択一では成し得なかった素晴らしい案が創造されます。
続いて、第3章です。
目次
第1章 転換点
第2章 第3の案:シナジーの原則、パラダイム、プロセス
第3章 職場での第3の案
第4章 家庭での第3の案
第5章 学校での第3の案
第6章 第3の案と法律
第7章 社会における第3の案
第8章 世界における第3の案
第9章 第3の案の人生
第10章 インサイド・アウト—内から外へ
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二者択一の思考から、両者にとってメリットのある、第3の(解決)案を提案しようというものである。第3の案を導きだすためには、4つのステップがある。あらゆる場面での第3の案の例示。
職場、家族、学校、社会、世界、人生。
第3の案は折衷案ばかりではなさそうだ。新たな発案により、次元の違う案を提案することが良い解釈方法として求められることがあるようだ。
トーキングスティックの話は以前にもあり。
今回は、カーターのキャンプデービットでの話が印象に残った。
シナジーに至る4つのステップ
1第3の案を探す問いかけをする
「私達がまだ考えたことのない解決策を探して見ないか?」こたえが「イエス」なら、ステップ2に進む。
2精巧基準を定義する
全員が喜ぶ解決策の特徴を下のスペースにシストアップする。どうなれば、成功なのか?本当になすべきことは何か?関係者全員の「Win-Win」は何か?
3第3の案を創造する
このスペース(または他のスペース)を利用して、モデルを作る、絵を描く、アイデアを借りてくる、自分の考えを逆さまにしてみる。スピーディに、クリエイティブに作業する。興奮が湧き起こり、シナジーに到達したと実感できる瞬間まで判断は差し控える。
4シナジーに到達する
第3の案を記述し、必要であれば実行計画を書く。
シナジーに到達するプロセス
1第3の案を探すための質問をする
対立の場面であれ、創造的な状況であれ、この質問をきっかけにして、全員が自分の固定的な立場を離れ、あるいは先入観を捨て、第3の案の創造へ向かって動き出す。
2成功基準を定義する
全員にとっての成功がどのようなものかを説明する文を書く、あるいは成功の特徴をリストアップする。以下の問いを確認する。
・基準の設定に全員が参加しているのか?出来る限り多くの人から、出来る限り多くのアイデアを得ようとしているか?
・全員が「Win」となる結果は何か?
・凝り固まった要求から、より良い何かに視線を移しているか?
3第3の案を創造する
以下のガイドラインに従う
・遊ぶ。これは「リアル」ではなく、ゲームである事を全員が踏まえる。
・閉鎖的にならない。合意やコンセンサスを急がない。
・他社のアイデアであれ、自分のアイデアであれ、是非の判断をしない。
・モデルを作る、ホワイトボードに絵を描く、図をスケッチする、模型を組み立てる、草案を書く。
・アイデアを逆さまにしてみる。世間一般の通念をひっくり返す。
・スピーディに進める。時間制限を設けて活気を維持し、アイデアがスムーズに出てくるようにする。
・多くのアイデアを出す。どんなアイデアが第3の案になりそうか予断せず、思いついたアイデアをどんどん出す。
4シナジーに到達する
室内が興奮の渦に包まれたら、第3の案が見つかった瞬間である。それまでの対立はなくなる。新しい案は成功基準を満たしている。注意:妥協とシナジーを混同してはいけない。妥協は満足を生むが、喜びは生まない。妥協では全員が何かを失う。シナジーでは全員が勝利する。
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「7つの習慣」の著者の最新刊。根底にある基本的な考え方は「7つの…」と同じであるが、本書は特に「第4」から「第6」までの3つ習慣をより深め、対立する相手とともに「Win-Win」や「相乗効果(シナジー)」を追求することが、最終的には「二者択一」のジレンマを超えた「第3の案」を生み出すとして、そのためのパラダイムと手法を提示する。
著者は、何らかの対立が起こっている場合、それが家庭であれ、職場であれ、或いは国際紛争であっても、対立する双方の陣営が、お互いにしっかりと自省するとともに、他方に対して心を開いて傾聴し、真に理解し合えば、勝ち負け(Win-Lose)でも妥協(Lose-Lose)でもなく、より良い結論に至る道が開けると説く。
著者の主張を理想論として片付けるのは簡単だが、本書には、著者自身を含め、世界の様々なレベルにおいて「第3の案」を実践している有名無名な人々の物語が数多く収録されており、安易な妥協や近視眼的な勝ち負けの議論が蔓延する今日の社会でも、自分のマインド次第で「第3の案」を生み出すことは可能であると気づかせてくれる。
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第3の案に辿り着く為には相手を唯一無二の個人として扱い、敬意を持って接しなければならないという観点が印象的であった。当たり前かもしれないが実際に行うのはかなり難しいのだろう。
今の日本の原発の是非の問題などの社会問題において、これらの視点は完全に抜け落ちているように思える。
影響力の大きい人からそうでない人までぜひ読んでほしい一冊。
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ある方に奨められて読んだ。
私が感心したのは、家族の第3の案のところである。
これまでは、二者択一の考えに陥り、自分か、嫁か、どちらが正しいかで争っていたのだが、これが一気に改善。
びっくりした
第3の案を考えたのではなく、二者択一の考えをやめただけでスムーズになったのである。
私にとっては、それだけで十分ありがたかった。
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家庭、学校、職場、社会、国家における
The 3rd ALTERNATIVE:
SOLVING LIFE'S MOST DIFFICULT PROBLEMS
https://fce-publishing.co.jp/book/p863940185/
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「二者択一」を超えて,第3の案へ。
シナジーを起こす!
今の職場でも!
巻末の20項目に救われる。
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本書を読んでみて、自分が普段いかに二者択一型のパラダイムに捕われているのか気付かされた。想像してみると普段自分が抱えてしまう嫉妬や怒りは確かに本書のいう「シナジーのパラダイム」を持てばほとんど解決できると思う。自分の普段の行いと照らし合わせながら本書を読み進めると、どんどん内容に引き込まれていく。特にワード・クラパムのストーリーに深い感銘を受けた。
読み終わった後に何か視界が開けるような一種の爽快感が残る。訳者の表現も上手いのだろが、この人の書く文章は何か温かくて好きだ。
人によっては好き嫌いがはっきり分かれそうだが、7つの習慣と合わせて何か壁にぶち当たった時や、迷いを抱えたときに是非読み返したい。