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花の回廊―流転の海 第五部―
著者 宮本輝
昭和32年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝...
花の回廊―流転の海 第五部―
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花の回廊 (新潮文庫 流転の海)
商品説明
昭和32年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝鮮半島からやってきた人々が世帯の半ばを占め、伸仁は否応なく凄絶な人間模様に巻き込まれていく。一方、熊吾は大規模な駐車場運営に乗り出す。戦後という疾風怒濤の時代を描く著者渾身の雄編第五部。
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紙の本
老いる熊吾、成長する伸仁
2021/05/13 21:22
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
この長大な物語のターニングポイントの5部。
熊吾は耐える時、しかし今まで熊吾が面倒をみた人達が徐々に熊吾に声をかける。
これからに期待したい。
親というものは人生の中でも子供が10歳頃は耐える事が多い。
子供に父親として背中を見せ、自分の言葉を聴かせたい。
今までの熊吾だったら、こんな生活を受け入れられなかっただろうが、今は耐えるしかないという熊吾の気持ちがよく分かる。
そんな両親の思いが通じているように伸仁は尼崎で伸び伸び学び成長している。
先を読むのが楽しみだが、残りが少なくなっていくのが大変寂しく思う。
1ページ1ページを大切に読みたい。