- 販売開始日: 2012/07/13
- 出版社: 集英社
- レーベル: クイーンズコミックスDIGITAL
- ISBN:978-4-08-865289-4
電子書籍
空と海と蜃気楼と 2
著者 津雲むつみ(著者)
夏祭りの夜、乱暴されている瞳を救おうとした純は、その代償として少年院へ。数か月後に退院すると、状況は一変。一番の衝撃は、瞳と一雄が付き合っていたことだった――。孤立した純...
空と海と蜃気楼と 2
空と海と蜃気楼と 2 (クイーンズコミックス)
商品説明
夏祭りの夜、乱暴されている瞳を救おうとした純は、その代償として少年院へ。数か月後に退院すると、状況は一変。一番の衝撃は、瞳と一雄が付き合っていたことだった――。孤立した純は…!? 3人の想いが交錯する純愛悲劇、第2巻!!
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秀逸な人物描写
2014/02/10 15:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰のある人物の描写にかけては、作者の右に出る漫画家がいるだろうか。そう思うくらい、純という人物が圧倒的印象を放つ。
「彩りのころ」に例えれば、宗次郎=一雄、葵=瞳、拓也=純。瞳の為に少年院、高校退学、伯父夫婦からの勘当という大きな代償を払いながら、純の瞳への想いは報われない。自分の激しい恋心に恐れをなした純は、瞳と一雄の前から黙って姿を消す。東京へ出た純は、水商売に身を沈め、彼の美貌と陰影に惹かれて近づいてくる女たちと、遍歴を重ねていく。
東京で一雄と瞳に再会した純は、ひたすら良き幼なじみでいようとする。瞳の幸せを願いながら必死で恋心を抑える純の苦悩が痛ましい。誰よりも純粋で一途なゆえに、自ら傷を深めていく。
「彩りのころ」から更に深みを増した人物像に否応なく惹きつけられる。津雲むつみ氏の傑作に数えられる力作だと思う。