紙の本
発刊された時より、再読した今のほうがリアリティ満載でした。
2020/07/13 23:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
発刊された2012年には、内容に関しては、思いっきりピンときてないのに、何かステキな世界が繰り広がっているかのような高揚感のみで読み進んだ。しばしおいて、2020年に再読。日本が遅れていたのか、アメリカ...あるいは、著者の知見が早すぎたのかはおいておいて、今度はかなりリアリティをもって読み、やっと面白かった。それにしてもインターネットとコンピューターのおかげて、世の中の変化はあまりにも早くなった。そこに人間がなかなかついていけてないという思いも、深く感じたりしている。
紙の本
時代の最先端を行く人の本
2013/02/03 21:04
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミスターチルドレソ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代の最先端を行く人が、時代の最先端を行く人に向けて書いた本です。パソコンを使いこなし、自分で何かを作ろうという意欲がある人、既存製品では満足できないメカ好きの人のための本で、普通の一般人には敷居が高すぎる内容です。物を作るのは大企業だけじゃなくて、一般人でも簡単に作れるようになり、これからは個人間でのやり取りが主流になるみたいなことが書かれていましたが、果たしてどうなるでしょうか?自分だったら、どこの誰が作ったかわからないような物は怖くて使う気になれません。この本を読んでいると、著者の自慢話ばっかりなんでイライラしてきました。新聞とかネットではこの本を読んだと思われる人が、これからは3Dプリンターの時代だ!みたいなことを書いてることが多いですが、果たしてこれからどうなるんでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
自分が欲しいと想像したものが、自分の家で作成できる。それも売り物と同じようなクオリティで。そんな事が現実に出来る時代に既になっていたなんて、この本を読むまで知らなかった。
多分、3Dプリンターって聞いてピンとくる日本人ってまだまだ少ないだろうな・・・。でもこれを読めば、既に始まっている新しい産業を知ることができる。産業革命は本当に産業で革命が起きる事。ただ作って普及するだけではまだまだ革命とは言えない。
でもこれが革命に変わる日がいつかきっと来るってクリス・アンダーソンさんは言っている。この人は実際に自分で新しい産業を始めている。
大量生産による資源のムダ遣いが無くなって、素晴らしい日本の技術者が、自国で思う存分力を発揮できる産業革命が早くやってきてくれたら嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
「ロングテール」、「フリー」に続くクリス・アンダーソンによる書。
産業革命において今パラダイムシフトが起きている。かつては、大企業によりコストを抑え、生産効率を高めた形でしか“ものづくり”というものは難しかった。が、今や個人のアイデアを民間の中小企業に委託したり、更にはフリーのソフトや3Dプリンターを用いて個人が“ものづくり”を主体的に進め、生産・販売することが可能な時代になった。
コンピュータの登場、ネットの普及によって、かつては組織の中での働き方しか成し得なかったことの多くが、個人の手により完結させられることが本当に多くなった。『アイデア一つ、クリック一つで世界は変わる』というのは冗談なんかではなく、それがまさに身近に起きている現象はこれまでなら想像すらできないことだっただろう。
この本にある“ものづくり”は、理系の未来に光を与える一助になっている。しかし、理系と文系を分ける時点でそれは短絡的な発想であるとともに、文系にとっても組み合わせ、発想の転換によってまだまだ残された可能性は無限に存在することを期待させてくれる。
投稿元:
レビューを見る
ソフトだWebだ、という世界で進んできたことが、いよいよモノ造りにもやってくるという本。日ごろからソフトの世界には少々疎く引き気味なのだが、モノ造りとなると読まざるを得ない。
大量生産を前提に作られている今の世の中の会社やそれに最適になるようにつくられた仕組み、その世界自体が変わろうとしている。それ自体にワクワクする。ワークシフトで語られている世の中にもダブるしこういう未来は面白そうだ。日本が元気になるヒントがこの中にあるんじゃないか。
ようこそ、モノのロングテールへ!
投稿元:
レビューを見る
オープンソース、3Dプリンターなど、デジタルツールが「モノづくり」を変革する。資本財=生産手段の開放、「モノづくり」のロングテールである。「モノづくり」に携わる者は是非一読あれ。
投稿元:
レビューを見る
製造業の未来について描かれた本。インターネットが大きな影響力を持つ昨今でも、人間が生きているのはリアルの世界。そんな中、ウェブとリアルがもたらした製造業のイノベーションは面白い。
①モノのロングテール/人材のロングテール(p66)
3D印刷等によって大量生産から個人のカスタマイズされた製品の製造が可能となった。それだけではなく、自動車メーカー等巨大な企業にも影響を及ぼす事象が表れている。それは、大きい企業では実現ずに、理想の製品づくりを胸に秘める研究者たちだ。そういった人達が自分の本当に作りたかったものをつくる機会が訪れている。
②クラウドファンディング(第10章 メーカーズの資金調達)
今やインターネットはファイナンス面にも革命をもたらしている。ネットを経由して資金を集めるのには、前倒しで資金をもたらす以外の側面も持ち合わせる。
それは、「市場調査(マーケティング)」である。資金が集まらない=市場での需要が少ないと考えることができ、これはビジネスの資金集めの段階で市場に製品・サービスの意義を問う、新しいファイナンスだと思った。
③製造業の未来(エピローグ)
製造業と言えば自動車や電機などの大企業を指し、人件費の安い新興国での大量生産をイメージさせられていた。しかし、インターネットや3Dプリンターによって誰にでもモノづくりによって起業するチャンスが訪れ、こうした”メーカーズ”たちによって世界が変わる可能性がある。ITは決してウェブ上にあるのではなく、リアルにも大きな影響を与えていることが知れて新鮮だった。
投稿元:
レビューを見る
産業革命の仕上げにあたる、第三の産業革命が起きている。先進国にものづくりが帰ってくる。でもそれは大企業の工場にじゃない。アイデアのある人の机の上にだ。
この話が建設業界にどう届くのか、考えてみたいテーマだ。
建設業界ではBIMが話題だが、建設プロセスの統合はゼネコンが担うという前提が疑われていない。実践的には、確認申請の壁もあるし。
家具なんかはすぐにこの波に飲み込まれるだろう。
誰が設計するのか、という話が残っている。
それがどんどん自動化したとしても、
何をつくるのかを考える仕事は残る。
投稿元:
レビューを見る
『FREE』もすごかったが、『MAKERS』もこれからの社会の動きをその動き始めに捉えて広く世間に知らしめるという意味で素晴らしい本。
いってみれば『FREE』でアトムからビットへという動きで、『MAKERS』はビットからアトムへの再帰、それもビット時代のアトムの動きを書いている。
投稿元:
レビューを見る
アマゾンのキンドル版で読んだ。パーソナルアプリケーションの時代が来てこれからより多品種少量の製品がたくさん作られるようになる。だからといって、大企業がなくなるわけではない。大企業による独占がなくなるだけだ。
つまらなくはなかったけれど、内容はまぁそうなのかなぁと言う位の内容で、それよりも実際に3Dプリンターをいじってみたいなと思った
投稿元:
レビューを見る
画像編集のスキルすらままならないのに、CADソフトを使いこなすことなんてできるかな?と思ってしまうが、これから必要になってくるスキルの一つには違いない。今のうちにいじくりまわして使えるようにしておきたい。
投稿元:
レビューを見る
・アトムとビットの融合。それが第三次産業革命。
・3Dプリンタにより誰しもがプロトタイプを作成可能になる。今後はPCのように一家に一台になると思う。誰しもがアイデアを具体的な形にできる。
・3Dプリンタだと1個あたりの製造コストは生産量に比例するだけ。従って、大量生産型ではなく、ロングテールビジネスに向いている。誰しもがオリジナル品を生産可能になる。あえて中国で生産する必要がない。
・昔だとアイデアがあっても、それを具体的な製品にしてくれる企業に投資して作成してもらう必要があったが、今の技術であれば自分で作成できる。
・設計図を電子化し、製造は入札で募る。小ロット生産可能なスキルのある工場に参加してもらうと面白いかもしれない。
・キックスタータ。アイデア時点で製品予約代金を受け取る。
・クァーキー。ビジネスアイデアをネット上でブラッシュアップ。
・エッツィー。手作り製品のみを販売するサイト。
投稿元:
レビューを見る
オープンハードウェア。到達点と、未来の話が、どうも頭の中で混ざってしまうのだけど、グローバルなメイカーじゃなくたって、ローカルなメイカーになる。そういう選択が出来る時代が来たのだと。
他人事ではなくて、自分のこととして強く語りかけてくる。それ故に、僕にも何か出来るような気にさえなる。
思ってもみなかった、来るはずのない未来が来た気がする。
痛快である。
投稿元:
レビューを見る
銃・病原菌・鉄、のように工業化が起こることによって何が変わり、だから
デジファブが起きることによってこうなるんじゃないか?という著者の予想の話が分かり、未来学に興味がある自分としては面白かった。
ただ、デジファブによってどう変わって行くのか、についてはテクノロジー的に何が可能になるか、だけじゃなく、もう少し踏み込んでもらえたらより良かったかな。
全体としては、起業とかデジファブとかしたくなる一冊。
とりあえずFabCafeに行く。
投稿元:
レビューを見る
ロングテール、フリーに続く、メイカーズ。著者の視点は、常に刺激を与えてくれる。これからの「ものづくり」、大企業による大量生産の時代から、個人による少量多品種生産の時代へ。人体のパーツも3Dプリンターで作れる時代が来るのか、これから未来が楽しみである。